出版社内容情報
フーコーが考察し、分析していたギリシア哲学から中世思想に至るテクストと取り組みながら、フーコー思想の奇跡をたどりなおすとともに、ほぼ同時代の思想家と、比較研究する。
内容説明
古代ギリシアとヘレニズムの思想、ヘブライと初期キリスト教の思想。西洋哲学のはるかな二大源流に遡行してフーコーが切り拓いた“真理を語る=パレーシア”の概念を壮大に展開する意欲作。
目次
第1部 賢者の伝統(賢者の登場;『オイディプス王』における真理;パレーシア;道徳的なパレーシア;エロスの弁証法;王と賢者―プラトンの試み;ヘレニズム時代における賢者)
第2部 羊飼いの権力(司牧者の権力;キリスト教と司牧;キリスト教と異教世界;結婚をめぐる三つの逆説;キリスト教における結婚の逆説―ギリシア教父の伝統;キリスト教における結婚の逆説―ラテン教父の伝統;キリスト教における司牧権力)
著者等紹介
中山元[ナカヤマゲン]
1949年生まれ。東京大学教養学部中退。思想家、翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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