ウンコな議論

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 107p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480842701
  • NDC分類 104
  • Cコード C0010

内容説明

その場しのぎの言いのがれ、口先から溢れ出てくる、ふかし、ごまかし、はぐらかし―それが「ウンコな議論」だ。世にみちみちるその正体を暴き、つぎつぎ繰り出されるカラクリを解く。悶笑必至の訳者解説付。

著者等紹介

フランクファート,ハリー・G.[フランクファート,ハリーG.][Frankfurt,Harry G.]
1929年生まれ。プリンストン大学名誉教授、道徳哲学

山形浩生[ヤマガタヒロオ]
1964年東京生まれ。東京大学大学院工学系研究科都市工学科およびマサチューセッツ工科大学大学院修士課程修了。大手シンクタンクに開発コンサルタントとして勤務。同時に、経済、文化、コンピュータなど、幅広い分野で評論、執筆、翻訳活動を行っている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

徒花

322
タイトルに惹かれて読んでみたが、内容はいわゆる「へ理屈」「詭弁」などと呼ばれる、議論に値しない言説をすんごく真面目に、ムツカシク語っている内容で、「ウンコ」という言葉が頻出する以外におもしろいところはあまりない。そのうえ、本のおよそ半分のページが訳者解説に充てられているという斬新な構成になっていて、およそ1300円も払って読む価値はない本である(私自身、図書館で借りて0円で読んだので)。いろいろ残念な本であった。2016/05/28

galoisbaobab

23
紳士淑女な人たちは見向きもしないタイトルだしきっと出会うことがない本なんだろうけど、この作者は道徳哲学の重鎮と言われる方らしく、内容は巫山戯ているように見えてちゃんとしてます。民主化が進みあらゆる人がなんらかの意思決定に参加することを要請される中、「仕上げられていない」その場限りの議論の技術が発達したのかもねぇ。著者はもともと道徳の規範とすべきものは「大切に思う気持ち(個人の愛)」ということに注目したいね。2017/10/15

田氏

19
「ウンコ議論」にはBullshitと原語ルビを振って頂きたかったところである。70年代、ただ目的をなすことを目的とする、屁理屈でデタラメな議論――Bullshitが吹き荒れた時代に、この暴風はいったい何なのかと考え、ウンk…Bullshitを見つめ、こねくり、あわよくば臭いも嗅いだかもしれない者がいた。その論考が本書である。Bullshitな発言は真実の側にも偽の側にもいない、その点で「嘘」とも異なる領域にある。それらに対する著者の視線には屎を見るようなものを感じるが、その点への訳者の指摘もまた興味深い。2021/05/04

Koning

18
これ、翻訳の腕だよなぁ。と、思わされちゃうんでうよ(笑)。ホントなんと尾篭な単語をこれでもかと使いつつ中身はしっかりしてるって典型なんだけど、やられたって思っちゃうよね。しかし、面白いよほんと。つか、まぁ世間はウンコまみれなのだよね、ホント(汗2013/05/02

更紗蝦

17
2006年に出版された本なので(原書は2005年)、今話題の『うんこ漢字ドリル』の便乗本ではありません。「ウンコ議論」が最も多く見られる場面はネットの中なのに、ネットに関する言及が全くないので、読んでいて違和感があったのですが、訳者解説によると、元となった文章は1970年代に既にあったとのことで、「あ~、なるほど」と思いました。ネットにおける「ウンコ議論」はターゲットを“消耗させる”(リソースを奪う)ことが目的なので、ネットでの書き込みに限定して「ウンコ議論」を分析したら、違った内容になるはずです。2017/05/15

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/4294
  • ご注意事項