内容説明
古来の中国の詩文のなかに、中国人の幸福感、死生観、食生活の実際を探り、興味深いフランス中国学とのさりげないふれあいを語った好エッセイ集。
目次
１ 中国文化の風景（中国人の幸福観；中国の詩人と食生活；菅原道真と白居易 ほか）
２ フランスからの中国（パリの郊外電車；フランスで出会った逸民；パリの中国 ほか）
３ 中国文学研究の先達（吉川幸次郎先生の人と学問；吉川幸次郎『杜甫私注』私語；含羞の人―小川環樹先生 ほか）
感想・レビュー
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AR読書記録
4
読んでいて、むかーし、『三国志』『水滸伝』などから入って中国（の歴史）に関する本を好んで読んでいた頃の気持ちをうっすら思い出していた。正しく（？）中華であった時代の中国の存在って、清濁合わせてやはり興味深く、魅力的でもあり、憧れでもあるものだなぁ、などと。ただ、戦後〜文化大革命〜現在の中国にちょっとずつ目を向け始めてみちゃった現在、著者（私がむかーし読んでいた本も含め）やその師の時代に見えていた中国の風景と、いま私が感じているそれとの差がどのくらいあるものなのかが、気になるなぁ...2018/11/08
allen xu
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本书为兴膳宏教授的随笔集，原文多发表于『ちくま』『しにか』等文化杂志。与复旦大学出版社的『异域之眼』不同，该书为兴膳宏著论文的精选，而套用了这本随笔集的名字。本书分三章：「中国文化的风景」「从法国到中国」「中国文学研究的先达」。学术性较强的有一篇大谷大学讲座稿「日中秀句考」，该文认为六朝初唐出现过的秀句这种评论文体作为一股「潜流」影响了唐人选唐诗和宋诗话的摘句置评的评论方法。有意思的还有『法国中国学体验记』（留法时期在高研院的学习体会）和『吉川幸次郎先生的人与学问』比之其他文风稍显正式的回忆，亲近而生动。2018/09/26
