内容説明
俺はここにいたくない。だから逃げるんだ。内乱の南アフリカを舞台に、人間の自由を緊張感あふれるタッチで描く寓意的長編。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ゑこびす
1
1983年度 ブッカー賞受賞作品。2019/12/12
ハルトライ
1
困難だらけの人生だが、その中でも、なんとか安定的な生活が得られ――そうになったかと思うたびに、誰かがやってきて、その生活を破壊し、マイケルを連れ去って別の場所へ運んでしまう。だが、その別の場所でもなんとか安定しようとして…。この小説は、一見して自分たちと関係ない話に思えて、実はものすごく関係があるように思えるのは僕だけだろうか。ありとあらゆるキャンプから、外れた自由とはつまり、どこにも帰属しない自由ということだ。訳者のあとがきが、勝手な決めつけと妄想のパレードな上にためする読解なのだけが残念。2015/06/12
まろ
0
時代背景を知らなくてもひきこまれる!と訳者は書いていたが、うーん。私の想像力が足りないのだろうか。マイケルの目を通して世界が表現されることで、大地の恵みに関しては豊かになっていたけれど、それ以外は、うーん。2012/10/30