内容説明
明るく澄んだソネットのなかで、立原道造がうたった「愛」や「しあはせ」の背後には、なぜ、死のにおいや滅びの予感が漂っているのか―ことばの鏡に映し出された生と死の戯れを観察し、存在論的な翳りを宿した詩人の精神の軌跡を苛酷な最後まで見つめて、戦慄的なまでに澄みわたる詩の成立の謎を問う。
目次
1 ことばへの歩み
2 若い歌人
3 物語の成立
4 美しい村
5 中間者の歎き
6 どこへ?
著者等紹介
宇佐美斉[ウサミヒトシ]
1942年愛知県生まれ。1965年京都大学文学部仏文科卒。京都大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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