女と蛇 - 表徴の江戸文学誌

女と蛇 - 表徴の江戸文学誌

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  • サイズ A5判/ページ数 337p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784480823359
  • NDC分類 910.25
  • Cコード C0095

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

NAO

51
そもそも、神話の豊玉姫の頃から、確かに蛇は女性と近しいものとして描かれることが多かったが、それは、豊穣、水のありがたさなどの神格化でもあった。それが愛欲の権化としての蛇であり女であるという構図に変化してしまったのは、中世以降の仏教で描かれた女地獄の中の「両婦地獄」の影響が大きいのだという。「両婦地獄」とは、フタマタかけた下半身が蛇となった二人の女にからみつき、その愛欲の深さを戒めているのだが、それって、明らかに男の方が悪いと思うのだが…。2017/07/19

らむだ

3
上田秋成・泉鏡花・中上健次・山東京伝・曲亭馬琴・式亭三馬・柳亭種彦2023/03/04

紅林 健志

1
著者の訃報に接し、未読だった本書を購入(学部生のときに途中まで読んではいた)。「蛇の追放と消去」はよかったが、全体としてやや散漫な印象。京伝の花モチーフの指摘など、ときどきはっとする指摘あり。『千代曩媛七変化物語』250ページの挿絵が間違ってた。2023/11/04

quinutax

0
古典に現れた蛇にまつわる伝承を読み解く天晴でアクロバチックな展開。実に面白い。2020/01/29

xxx

0
豊富な文献と資料で、女の情熱は何故蛇という表徴で表されるのか解説する本。蛇に転じる女の話は道成寺の話しか知らなかったが、半妖状態で渡水する女、二女地獄の話などマイナーなものも紹介されており面白く感じた。江戸の小説から泉鏡花、さらに地獄に関する説教話などカバーする範囲が広く、日本の蛇=女の図式の長い歴史を感じた。2018/09/25

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