内容説明
若き日の記念碑的評論『宮沢賢治の彼方へ』以来、校本全集刊行以後の賢治論を収録した第一冊目『“宮澤賢治”論』、第二冊目『“宮澤賢治”鑑』に続き、最近十年間にわたる評論・エッセー群を集大成した待望の第三冊。
目次
詩篇「無声慟哭」をめぐって
『春と修羅』第一集から第二集へ―日付と作品番号をめぐって
一人が二人、二人が一人―宮沢賢治の詩のふしぎな現象
宮沢賢治の詩における「鳥」たち
宮沢賢治夢を生きた詩人
「なめとこ山の熊」と「オツベルと象」
童話にみる狂気―賢治作品の場合
書簡言語の特性―宮沢賢治の一書簡をめぐって
宮沢賢治の字体の魅力
宮沢賢治のかぎりない世界〔ほか〕
著者等紹介
天沢退二郎[アマザワタイジロウ]
1936年7月31日東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒業。同大学院フランス語フランス文学博士課程修了。明治学院大学文学部教授。仏文学者「フランス中世文学」、詩人、童話作家、新校本宮沢賢治全集編纂委員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。