いのちへの礼儀―国家・資本・家族の変容と動物たち

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いのちへの礼儀―国家・資本・家族の変容と動物たち

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  • サイズ B6判/ページ数 472p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784480818515
  • NDC分類 389
  • Cコード C0036

出版社内容情報

人間にとって動物とは何者なのか。それを問うことは、人類の来し方を振り返り、肉食への態度を語るのに等しい。動物との共生をひらく書き下ろし評論。

内容説明

人間にとって動物とは何者なのか。なぜ私たちは意図的に動物を殺すのか。それを問うことは、人類の来し方を振り返り、肉食への態度を語るのに等しい。ホモ・サピエンスの誕生以来二〇万年続いた「狩猟」。一万年前からの「家畜」。そして二〇世紀後半の「畜産革命」によって、まさしく「いのち」が産業化され、生権力の対象となった。大阪・釜ヶ崎という極限状況で人間の生と死を洞察してきた著者が、動物たちの生と死に真っすぐに向き合い、人間と動物との共闘の道をしめす書き下ろし評論。

目次

震災と動物たち(1)
前篇(「家族ペット」の時代;「生体商品」としてのペット;動物虐待―暴力の連鎖;屠畜と肉食の歴史;畜産革命―工業畜産と動物工場 ほか)
間奏
後篇(反「国家・資本・家族」の動物;動物と人間の共闘;動物の精神分析;日本現代文学と猫;戦争と動物たち ほか)
「野生生物の天国」チェルノブイリ

著者等紹介

生田武志[イクタタケシ]
1964年生まれ。同志社大学在学中から釜ヶ崎に通い、現在までさまざまな日雇い労働運動・野宿者支援活動に携わる。「つぎ合わせの器は、ナイフで切られた果物となりえるか?」で群像新人文学賞・評論部門優秀賞(2000年6月)を受賞。現在、野宿者ネットワーク、反貧困ネットワーク大阪実行委員会などに参加(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

trazom

79
凄いものを読んだと、今も半ば放心状態。ペット、畜産、肉食、動物実験、動物園、戦争、文学など、動物と人間との関わりについて、これほど幅広く網羅して語った書があったろうか。特に、畜産の項目は衝撃的だった。「工業畜産」という形で、ここまで動物の尊厳や福祉を蔑ろにして食肉・卵・乳製品が供給されているという実態を知り、震えが止まらない。工業畜産や動物園にいる動物たちが、苦痛を感じないまま尊厳と命を奪われている状況は、正に、会社に飼い慣らされ、自分の意思と良心を放棄し奴隷(家畜)化している、現代社会の我々自身である。2020/09/01

松本直哉

36
ペットを愛でながら牛や豚を食べる矛盾、殺していいといけないの境界はどこにあるのか、いや、境界を引くこと自体が思い上がりではないか、という考察から良きサマリア人の譬え話に飛躍して、誰が私の隣人かではなく、誰が私の隣人となったのかと問を反転させるとき、動物を解放するのではなく、動物によって、動物とともに、人間が解放されるのだし、人間という最悪の外来種が滅亡したあとも、何事もなかったかのように、動物は生き続けるに違いなく、彼らに対する礼儀を持つことは人間の最低限の務めなのだろう。問の射程の広さと深さに驚嘆した2020/03/22

まると

29
人の命は地球より重く尊いものだ。子供の頃からそう言われてきたし、そんなことは言われるまでもない常識だと思っていた。だが、人間中心主義を根底から覆すこの重厚な論考を読み終えた今となっては、人と動物の命はどこが違うのか、軽重はあるのかと問われたならば、説得的な答えを示せる自信がない。肉食の伝統がない日本では特に、食用動物の「工場生産」や屠殺の現場を、臭いものに蓋をするように見えなくしている。釜ヶ崎で長年貧困問題と向き合ってきた著者が動物論に傾倒していった理由が何となくわかった気がする。様々考えさせられました。2022/01/11

ひさしぶり

27
通常ではあまり目にしない状態の動物たちの実態。真正面から問題にするとヒステリックな反対意見がワラワラ発生する:畜産&養殖、屠畜、動物実験、ペットを取り巻く問題、種の保存と駆除、肉食の歴史、非常時の動物保護、アニマルセラピー、文学作品など。効率を重視してきて歪められた現実を直視させられるる。自分一人で何か変えられるものではないけれど、いのちのあるものに対して当たり前という感覚、傲慢さは見直したい。2021/05/31

ykshzk(虎猫図案房)

24
都合の悪い事実を突きつけられる本。内容はペットから畜産、哲学・文学にも及ぶ。本書の畜産革命、屠畜と食肉の章を読んでしまった後、自分はどんな態度で肉を喰らうべきなのか。知ってしまった事実を知らぬふりをして喰うか、食物連鎖の頂点の生き物として開き直り、感謝と共に喰うか、自分で家畜を飼ってつぶして食べるか。肉食禁忌の長い歴史を持つ日本の牛肉食文化は独特なものらしい。日本人と牛馬との関係は西洋のそれとは異なり、イザベラ・バードは馬が人間に打たれたり蹴られたりせず、なだめるように話しかけられていることに驚いたそう。2020/09/03

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