橋本治と内田樹

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 334p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480814982
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

伝説の対談、ついに刊行。文学歴史芸能から、米中の行方まで。抱腹絶倒、痛快無比。当代きっての柔軟な知性が語りつくす、日本の現在過去未来。中庸は楽しい!

内容説明

日本に「よきもの」をもたらす、この柔軟な知性。注目の対談集。

目次

くだらないことに命懸けるところあるんですよね。
うっかりするとね、「美しい」の上に「とても幸福だ」があるんですよ。それはあえてやってる。
メルロ・ポンティは知らないけど、カルロ・ポンティなら知ってる。
議論とか論争がわかんないんですよ。闘犬や闘牛をはたで見てるようなもんじゃないかっていう…。
「本を読むときに眼鏡をかけると、なんかインテリになったみたいな気がして」「先生、それ中学生ですよ(笑)」
「あっ、君の中にすばらしい“バカ”があるね」と言って、ピンとくる人ってどれだけいる?
人間の話は全部講談だから、講談が扱ってないことに関して、日本人は何も知らないんですよ。
光源氏がセクハラ親父になって孤立していくあたりが、すごく哀しくてね…。
竹垣の向こうに人が住んでるから、秋になると秋刀魚をくれるんですよ。
ちゃんとした紹介が、最大の批評だと思うんです。
アメリカの不幸は土地の神様がいないこと。ジャパニーズ・ホラーで「祟りなす神」まで輸入している。

著者等紹介

橋本治[ハシモトオサム]
1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒。小説、戯曲、舞台演出、評論、古典の現代語訳ほか、ジャンルを超えて活躍。著書に『桃尻娘』(小説現代新人賞佳作)、『宗教なんかこわくない!』(新潮学芸賞)、『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』(小林秀雄賞)、『蝶のゆくえ』(柴田錬三郎賞)、『双調 平家物語』(毎日出版文化賞)ほか多数

内田樹[ウチダタツル]
1950年東京生まれ。東京大学文学部仏文科卒。東京都立大学人文科学研究科博士課程中退。神戸女学院大学文学部教授。専門はフランス現代思想、武道論、教育論。多田塾甲南合気会師範。著書に『私家版 ユダヤ文化論』(第六回小林秀雄賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おさむ

33
今から約13年前の対談集。橋本さんはかなりの変人。内田さんが尊敬するだけある笑。2人とも現代批評が的確。今の子供達は言葉にならないものをなるまで待ってもらう時間がないからわかりやすい言葉に逃げ込む。「そうだよね」といってもらうためには相手がそう言えるように作る必要がある。共同体とは向こうからしかドアが開かない。自力では開けられないから、どうやって開けてもらうか考えるべし。寂しいって事を持ちこたえてるとすごくタフになる。かつては誰かに会うには紹介状が必要だったが、それがなくなったのが現代の全員参加型社会。2018/04/18

呉もよこ

9
対談というのは、=(対等)なものだと思うが、これは、ひたすら「橋本治」が好きな内田さんが、橋本治を語りつくすので、橋本治>内田樹という図式の本。桃尻娘でガツンときてから橋本治ファンになった私は、内田さんの橋本論が「わー!やっぱり橋本治好きは同じこと思ってるんだ!」と楽しく読めたが、あとがきに橋本治氏も書いてるとおり「関心の無い人には全く意味が無い」と思う(笑)橋本治ファンは「内田先生、よくぞ聞いてくれた!」であるが、橋本治に興味が無い人には、ひたすら苦痛でしかない本だろう。内田先生、橋本治、好きすぎ(笑)2013/07/14

あちゃくん

8
橋本治のフィールドで内田樹が体を預けて対話しているといった趣の対談集。橋本治しか知らない人でもこの本は楽しめると思うが、内田樹しか知らない人にとって、この本は楽しめるのだろうか?2008/12/01

ophiuchi

5
書名と目次を見ると普通の対談かと思えるが、これは橋本治と内田樹が「橋本治について」語った本だった。熱心な読者には、橋本治をあまり読んでいない私には分からい面白さがあることだろう。2012/11/19

貧家ピー

4
対談本だが、内田樹による橋本治に向けたラブレターのような本だった。 橋本治が一般的ではない視点を持っていることがよくわかった。「桃尻娘」など作品を読んでから読んだ方が楽しめそう。2018/09/10

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/79721
  • ご注意事項