書 文字 アジア

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  • サイズ B6判/ページ数 267p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480813879
  • NDC分類 728.04
  • Cコード C0071

内容説明

書の美はどこからくるのか。戦後最大の思想家と現代書の鬼才による幻の白熱討議、全十二時間!良寛、副島種臣、高村光太郎、宮沢賢治、岡本かの子、井上有一―などの書字の構造を読み解き、文字や言葉が孕む本源的問題に迫るとともに日本的なるものの深層を浮彫りにする。

目次

第1章 書の美はどこからくるのか(『筆蝕の構造』を読んで;文字について;自然性ということ ほか)
第2章 アジア的段階以前をどうとらえるのか(ソシュールの文字論;インド・ヨーロッパ語圏の発想 漢字文化圏の発想;日本の基層としてのアジア的以前 ほか)
第3章 日本的なるものをどこで見るのか(再び文字をめぐって;話す言葉と書く言葉;言葉の成立―その必然性と偶然性 ほか)
付録 関連資料

著者等紹介

吉本隆明[ヨシモトタカアキ]
1924年東京生まれ。東京工業大学電気化学科卒業。詩人・評論家。2003年『夏目漱石を読む』で小林秀雄賞、同年『吉本隆明全詩集』で藤村記念歴程賞、2009年宮沢賢治賞を受賞

石川九楊[イシカワキュウヨウ]
1945年福井県生まれ。京都大学法学部卒業。書家・評論家。京都精華大学教授。1990年『書の終焉―近代書史論』でサントリー学芸賞、2002年『日本書史』で毎日出版文化賞、2009年『近代書史』で大佛次郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Marie

3
絵を鑑賞するように書を見るのではない為には?と手に取った本。書というだけに止まらず、文字と言葉、話し言葉と書く言葉、中国の書と日本の書などへと広がり、書は為人が読み取れると三島由紀夫などについても挙げられたりと。ライブ感がある対談集だった。◆ 言葉を書くということに、〈触れる〉ことと〈侵す〉ことそして〈刻む〉こと◆ 筆というのは基本的にこれは刀であり、刃物である。紙というのは世界の最表層に刃物で力を込めて斬り込んでいき、斬り進み、斬り落としていくことを続けながら、そこに厚みと深みを持った世界をつくっていく2021/07/25

takao

1
ふーん。2017/09/26

がくた

0
橋本治が藤原定家は字が下手だといっていてそういうものなのかと思っていたんだけど、吉本隆明も下手だといっている。石川さんも暗黙に認めているような。。 副島種臣の字が格好いい。 2012/06/27

インテリ金ちゃん

0
いろんな人の書を見るのは楽しい。上手い、下手、好き、嫌い。文字の思想はちょっと難しい。2022/07/07

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