出版社内容情報
16歳で家出をした輝雅は米軍籍の舟で東南アジア各地を航海。様々な職業を転々とするが・・・。
画家・黒田征太郎の半生を下敷きに、『血と骨』を凌ぐスケールで描く不屈の青春。
内容説明
16歳で家出した輝雅は、船員になり、米軍のLST(上陸用舟艇)で軍事物資を積んで東南アジア各地を航海し、ヴェトナム戦争前夜、激戦のハイフォン港へフランス軍の救助に向かう。船を降りて様々な職業を転々とする輝雅の胸には、いつしか「画家になりたい。ニューヨークへ行きたい」という願いがきざしていた…。『血と骨』を凌ぐスケールとダイナミズムで描く、戦後日本の不屈の青春。
著者等紹介
梁石日[ヤンソギル]
1936年大阪市に生まれる。高校卒業後、さまざまな職を転々としたが、二十五歳で印刷業を興す。二十九歳のとき莫大な負債をかかえて倒産。大阪を出奔して仙台に行き、東北地方を放浪したのち、東京でタクシー運転手になり、十年間勤める。その間に書いた『(タクシー)狂躁曲』でデビュー。これは「月はどっちに出ている」のタイトルで映画化され話題になった。その後、『族譜の果て』『夜の河を渡れ』『夜を賭けて』(映画化)、『血と骨』(山本周五郎賞受賞・映画化)、『異邦人の夜』など著書多数
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぴぴ
2
あまり評価は良くないけど、私的には面白かった。デタラメな主人公だけどモデルの方がいたとのことでこんな人もいるんだなーと。真似できない生き方だけど、成功してるとは凄い!2014/08/27
魔王
0
あまりに型破りな生き方だが、ここで終わるの? というラスト。ここから先どうなるの、という疑問が離れない。2015/02/09
greencoffee
0
前半は面白いのですが、後半は…。逞しく挫折を乗り越えて…という表現だったのかもしれませんが、私には、主人公があまりに自分勝手、無鉄砲、行き当たりばったりにしかかんじられませんでした。とくに最後の最後で、「え?どうしてそういう事しちゃうの?」と、理解しにくい結末でした。2014/08/19
bino
0
『血と骨』は、自伝的な小説でしたが、この本は 青春小説でした。 最後に 黒田征太郎さんが モデルだと書いてあり、なっとくしました。2013/03/22
ひねもすのたり
0
前半は飛ばしていたけど後半はダレ気味でした。 2011/02/25