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緊縛

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  • サイズ B6判/ページ数 168p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784480803689
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

内容説明

心も体も縛られることを強く欲しながら、二人の男との曖昧な情事を淡々と続ける美緒、32歳。彼女の心が向かう先には…。第18回太宰治賞受賞。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

青蓮

34
タイトルに惹かれて手に取りました。太宰治賞受賞作品。恐ろしいほど、淡々とした物語。親との確執、妹へ対する嫌悪感。自宅と職場の往復で1日が終わり、時折肌を重ねる異性もいるけれど不倫と言う不毛な関係。友人の自殺さえ実感できずにいる。何も産み出さない、冷え冷えとした日常を生きる主人公の美緒が自分のように思えてくる。緊縛と言うものに美緒は自分と社会(或いは世間、他者)に繋がりを求めていたのではないか。2015/01/19

skellig@topsy-turvy

9
タイトル負けしてる、というのが正直な感想。ふらふらと2人の男と体の関係を続ける地味なOL主人公が、手首を縛られてすることに目覚めるのだけど、凄みをもって縛りを追求するわけでもない。浮草のように何となく生きる自分をとどめてほしい、というような気持ちなんじゃないだろうか。ラストは少し歪んだシーンが出てくるも、無力な自己を相手に投影したように思える。緊縛、という突き抜けたがんじがらめ感を期待したので少々肩透かし。2013/09/30

チェス

7
うーん、ちょっとよく分からない内容。 なんとなーく読み進め読了。 図書館本。2019/05/11

Miyoshi Hirotaka

7
大学を卒業して10年、奔放な男関係を続ける美緒。一見自由だが都合のいい女。さらに、母にとっては小姑、妹にとっては便利屋。人から良く思われたい、見られたいという願望が美緒の心を縛ってきた。ローストチキンが行儀よくなるように縛られるのと同じである。唯一、心を許しあったユカは、美緒のふとした言葉をきっかけに自殺してしまう。他を寄せ付けないユカと拒めない美緒。二人ともに甘えん坊で寂しがり屋。それが行動を縛っている。望んで縛られたのは実態だった。同じ血を姪に見たとき過去の自分と決別する決心をする。2013/06/22

naosan

7
わぁあ、物語の結末に、やられてしまいました。どきどきしました。そして、私も、目に見えないなにかに、縛られているのかなぁと思った。2010/02/26

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