内容説明
ホテトル、ポーカーゲーム、ノミ屋、韓国クラブ、そしてビル乗っ取り―。新宿の街の奥には、欲望にかかわるものは、何でもある。その只中を、才覚と腕力を武器にして「事業」のためにすさまじい闘いをつづける「在日」の若者2人。いったいどうしてこんな世界に入ったものか。そんな思いも優しい心もひとまず措いて、今夜も渡る夜の河。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
greenpeanuts
1
欲望渦巻く新宿での在日朝鮮人の派手な青春のひとこま。三社から文庫化されているとは知らなかった。読了ユーザーが少ないのは気になるが、面白いのでお薦め。題名が悪いのかも。夜の新宿の危ない河を上手く渡れということ。疾走感のある内容で一気に読めてしまう。2010/10/10
つけ麺部長
0
ひたすら梁石日先生の作品を読んでいます。やはり何作も続けて読むと、なんとなく馴染んできますね。舞台は東京、闇ビジネスに手を染める在日の若者二人組の話。もっとドロドロした話かと思っていましたが、意外と爽やかで拍子抜けしました。突き抜けそうで突き抜けられない若者特有の気持ちが十分に伝わってきました。それにしても、独特の世界が描かれていると思います。2017/09/17
hikarunoir
0
唐突に終わる。若い登場人物の口調がおっさん臭いのは時代背景のせいではない。2010/12/03