処罰社会―コレージュ・ド・フランス講義 1972‐1973年度

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ A5判/ページ数 448p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784480790439
  • NDC分類 135.5
  • Cコード C0010

出版社内容情報

刑務所が悔悛の装置として誕生する経緯を辿り、後の『監獄の誕生』では十分に展開されることのなかった「道徳」の観点から、現代の規律権力の起源を問う講義録。

内容説明

規律権力はどこから来たのか―現代の監視社会の起源を問う、もうひとつの『監獄の誕生』!18世紀末から19世紀にかけ、監獄という刑罰の形態が、身体刑にとって代わり、突如として一般的になる。なぜ、このような奇妙な現象が生じたのか。犯罪者を「社会の敵」へと変えるさまざまな刑罰の理論と実践を検討し、のちの『監獄の誕生』では十分に深められなかった「道徳」の観点から、現代における規律社会の到来を系譜学的にさぐる。フーコー権力論の転回点を示す白熱の講義。

目次

一九七三年一月三日の講義
一九七三年一月十日の講義
一九七三年一月十七日の講義
一九七三年一月二十四日の講義
一九七三年一月三十一日の講義
一九七三年二月七日の講義
一九七三年二月十四日の講義
一九七三年二月二十一日の講義
一九七三年二月二十八日の講義
一九七三年三月七日の講義
一九七三年三月十四日の講義
一九七三年三月二十一日の講義
一九七三年三月二十八日の講義

著者等紹介

八幡恵一[ヤハタケイイチ]
1981年生まれ。現在、関東学院大学国際文化学部専任講師。東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻博士課程単位取得退学。博士(哲学、トゥールーズ第二大学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

この商品が入っている本棚

1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Cebecibaşı

1
E.P.トムスンの前近代在方社会における「慣習」や近代移行期都市における「労働者階級の形成」、ロベール・カステルの社会的周縁のプレカリテとそれに対する権力の統制、塚田孝による「法と社会」のそれぞれの研究を繋ぐような内容として読めた。フーコー一人に着目するならば、監獄の誕生や知と権力といったフーコーの他の著作における枠組みを比較的わかりやすくまとめている一冊と言えるだろう。2018/02/25

0
ミシェル・フーコー講義集成III[第11回配本] 2017年6月25日初版第1刷発行 著者によるミシェル・フーコー 訳者:八幡恵一 発行者:山野浩一 発行所:株式会社筑摩書房 装幀:神田昇和 編者:フランソワ・エヴァルド、アレッサンドロ・フォンターナ 録音:ジルベール・ビュルレ タイプ原稿:ジャクリーヌ・ジュルメ 講義の位置付け:ベルナール・E・アルクール 翻訳紹介:慎改康之 訳文チェック:相澤伸依 筑摩書房編集:増田健史2018/03/18

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/11965219
  • ご注意事項