内容説明
ヨーロッパの世間と日本の世間。日本の社会とヨーロッパの社会は、どのような共通の場から出発して現在のような違いをみせるようになったのか。世間と個人のあり方の比較を通して、日本社会の特質を明らかにする。
目次
1 「世間」とは何か(「世間」とは何か;「世間」はどのように捉えられてきたのか;隠者兼好の「世間」 ほか)
2 「教養」とは何か(建前と本音;公共性としての「世間」;「世間」の中でいかに生きるか ほか)
3 ヨーロッパを見る視角(「世間」からの離陸;個人の成立;恋愛の成立と新しい男女関係 ほか)
西欧中世における死生観と宇宙観の交錯―プラトンからクサーヌスまで(愛の世俗化と四大元素の変化(その1))