内容説明
賢治が生前刊行した唯一の詩集『春と修羅』。その初版本本文全篇と、賢治が加筆・訂正をほどこした宮沢家所蔵本『春と修羅』を収録。また同時期の詩篇も収める。
目次
『春と修羅』(春と修羅;真空溶媒;小岩井農場;グランド電柱;東岩手火山;無声慟哭;オホーツク挽歌;風景とオルゴール)
『春と修羅』(宮沢家本)
『春と修羅』補遺
感想・レビュー
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宮沢賢治の詩て、例えば、同じ国民詩人であった萩原朔太郎、中原中也なんかと較べると技法的なレベルでは相当高度なことをしていて、ナチュラルに「意識の流れ」を思わせるような技法を詩の中に取り組んでいたりするの当時としては相当前衛的だと思う。ところで、賢治の詩を読んでも、自分にはとことん分からない。何を書いているのかさへも分からないときがある。それと同時に、この詩人が国民詩人的な地位にいるのが不思議な気分になっている。たぶん、こんなことを考えるのは、俺が馬鹿すぎるのだろう。2019/01/29
mhico
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日常の哀しさや優しさを綴った詩。2008/09/17