内容説明
物語をつきぬけた物語作家。「ろまんさ」「東京のプリンスたち」「絢爛の椅子」「千秋楽」「ポルカ(全15編)」ほか。
目次
ろまんさ
東京のプリンスたち
絢爛の椅子
千秋楽
ポルカ
お笑い強要寄席
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
渡邊利道
5
男子高校生物三つ。「ろまんさ」文通の話。潔癖さと裏腹のごまかし。「東京のプリンスたち」音楽とセックスとやる気のなさと気持ちよさだけの群像劇。宇宙論があざとくも巧い。「絢爛の椅子」虚無感をバネにした快楽が、淡雪のように消えてしまう馬鹿っぽさ。「千秋楽」中編。新入り役者を軸に楽屋裏に流れる時間をさらっと描く。風俗と人情のある種の底のない怖さ。「ポルカ」15篇のコントふう小品集。「お笑い強要寄席」笑いを無理強いする当世風の笑談。ちょっとハントケみたいな前衛が入ってるが、単なる悪ふざけに仕立てるのがいかにも深沢。2020/06/02
熊ぐらたん
1
「東京のプリンスたち」「千秋楽」2021/03/03
白糸雅樹
0
『ろまんさ』『東京のプリンスたち』『絢爛の椅子』『千秋楽』『お笑い強要寄席』の短篇、中篇と、極々短い短篇『○○風ポルカ』を集めた『ポルカ』を収録。 『ポルカ』が実に洒脱である。 繰り返し読みたい。2022/10/04