内容説明
習作・雑纂・編輯後記・巻頭言・合評記・綴方・日記・英作文・補遺を収録。新発見の蜃気楼諸価値表・因果帳・アンケート等７篇新収録。
目次
習作（最後の太閤；虚勢；角力；犠牲；負けぎらひト敗北ト；地図；私のシゴト；針医の圭樹；瘤；将軍；哄笑に至る；口紅；モナコ小景；怪談；名君；無間奈落；股をくゞる；彼等と其のいとしき母；此の夫婦；鈴打；虎徹宵話哀；花火；虎徹宵話〈改竄〉；地主一代；学生群）
雑纂（温泉；侏儒楽；傴僂；蜃気楼同人諸価値表；因果帳；埋め合せ；雑記；再び埋め合せ；先づ図書室を見舞ふ；文芸時評）
編輯後記
巻頭言・合評記他
綴方・日記・英作文
補遺
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かみしの
2
図書館本。これで太宰の書いたものは全部読み終えたことになるかな。同人誌の合評で太宰の作品については、誰も文句を言わないのが印象的でした。果たして本心なのだろうかと勘ぐってしまいます。英作文もおもしろく、袖の話や“The Real Cause of War”は英語の課題で、一般に向けて発表する“作品”ではないけれど、それでも趣向が凝らされていて読み応えがありました。同じく英作文の“彼の半生を語る”で自分の人称を“he”としているのが、日本語で書かれた“半生記”との違いを見るようで印象に残りました。2012/06/02
Tonex
0
今日読んだ田澤拓也著『太宰治の作り方』で暗号のような漢字日記について触れられていたので、全集で確認してみた。こんな日記まで晒されてしまうのは恥ずかしい。2013/09/11
ranba
0
地図。太宰には文句なし。2009/02/20
