内容説明
正義と微笑、故郷、右大臣実朝など10篇、すべて初出誌・紙を底本とした初めての全集。作品の配列は著者の執筆脱稿年月日順。全巻に詳細な作品生成過程を述べた解題と綿密な校異を収載。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あとーす
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例によって筑摩の全集。正義と微笑、右大臣実朝の2長編をやっつけたのでかなり安心した。中期は実験的なことを色々やってる印象がありますね。エッセイ風の文章も、家族とのものが中心で、これまでのものとは少し違った印象。2014/12/18
Tonex
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面白かったもの。正義と微笑、水仙、花火、黄村先生言行録、禁酒の心、鉄面皮。/「右大臣実朝」は、ひたすら眠かった。「吾妻鏡」の部分は読み飛ばしたが、じっくり読んだら面白いのかもしれない。実朝がカタカナでしゃべるのがかっこいい。公暁が蟹を食べるシーンでなぜかそれまでとタッチが変わって急に現代小説っぽくなるが、モノクロ映画を見ていたら急にカラーになったみたいで面白かった。2013/08/21