小田実評論撰〈4〉90年代―これは「人間の国」かなど

小田実評論撰〈4〉90年代―これは「人間の国」かなど

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  • サイズ A5判/ページ数 628p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784480704443
  • NDC分類 081.6
  • Cコード C0395

内容説明

阪神・淡路大震災にみられる「難死」「棄民」。世界に絶えぬ抑圧、貧困。「戦争と殺戮の世紀・20世紀」は今もつづく。この激動と混沌の現代に向けての、力強い、建設的な発言・提言。

目次

1 これは「人間の国」か
2 「ベ平連」・回顧録でない回顧
3 でもくらてぃあ
4 基本認識・原理としての文
5 西方ニ異説アリ・西雷東騒
6 文、文学

著者等紹介

小田実[オダマコト]
1932年、大阪生まれ。少年時代より小説を書き始める(1950年、高校2年のときに『明後日の手記』、翌1951年出版)。東京大学文学部言語学科卒業。東京大学大学院西洋古典学科在学中にフルブライト奨学金でハーバード大学へ留学。留学後、世界各地を回って綴ったエッセイ『何でも見てやろう』(1961年)が大ベストセラーになる。翌62年『アメリカ』を出版。アメリカ文明に対するその鋭い批評精神が、60年代後半のベトナム戦争反対市民運動グループ「ベ平連」での(中心人物の一人としての)活躍へと結実する。文学的方法としては、近代日本に固有の私小説的伝統を排し、戦後文学を特徴づける「全体小説」を標榜。その文学論をもとに、日本の各大学、ベルリン自由大学、ニューヨーク州立大学、メルボルン大学など世界各地の大学で教壇に立つ。著書に『HIROSHIMA』(ロータス賞受賞)『「アボジ」を踏む』(川端康成文学賞受賞)など
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