出版社内容情報
伝統や藝の真髄……といった薀蓄ではなく、チケットはどうやって買うの?どの席で見る?など、実践的な入門書。見れば見るほど楽しくなる歌舞伎への第一歩を!
中川 右介[ナカガワ ユウスケ]
内容説明
歌舞伎を見るのに知識は必要ありません。見れば、難解ではなく、かっこよくて美しいと分かるはず!贔屓の役者やお気に入りの演目を見つけるまでのドキュメンタリー的入門書。
目次
第1章 歌舞伎はどこでやっているのか(「滝沢歌舞伎」は歌舞伎なのか;歌舞伎は興行である ほか)
第2章 歌舞伎公演にはいろいろある(歌舞伎の種類;話を戻して、歌舞伎の本当の種類について ほか)
第3章 歌舞伎を見に行って分かること(他の演劇と違うけど、難解ではない;「花道」はなんのためにある ほか)
第4章 歌舞伎についてもっと知るには(一年生から二年生へ;さあ、誰を贔屓にしよう ほか)
著者等紹介
中川右介[ナカガワユウスケ]
1960年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。出版社IPCで編集長を務めた後、1993年にアルファベータを設立し、代表取締役編集長に(2014年秋まで)。「カメラジャーナル」「クラシックジャーナル」を創刊し、同誌のほか、ドイツ、アメリカ等の出版社と提携し音楽家や文学者の評伝や写真集等を編集・出版。2007年からクラシック音楽、歌舞伎、映画、歌謡曲、マンガなどの分野で執筆活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ケイ
113
「歌舞伎一年生」毎月の歌舞伎座の○○祭とか意味も分かるし、南座の位置づけ、演目のことなど改めてわかりやすい。 歌舞伎4年生くらいで読んだ方が(私の事)理解出来ることも多いかな。 しかし、完全な東高西低で、仁左衛門さんなんてんてほとんど触れられず。 かれが勧進帳や助六を演じる時に、色々とあった…というのがわかるような気がした。作者さんが東京の人だからか、海老蔵さんと玉三郎さん贔屓がすぎるかな。「歌舞伎には2種類ある、海老蔵の出るのと、出ないの」って(^^; ツッコミどころも多いけれど、読みがいもあり。2020/07/02
calaf
20
歌舞伎...昔の歌舞伎座の頃に一度連れて行ってもらった事があるけど、チケットの買い方とか優先購入の仕組み(?)とかは全く知らなかった...というか、そもそも現在の歌舞伎って、松竹という一企業に牛耳られている状態だったのですね!2016/09/18
bluemint
13
平易に解説された歌舞伎入門の入門。観る方も変なしきたりがありそうで何となく敬遠していた。気軽に観るために敷居の高さを一つづつ取り払ってくれる。なぜ今のようなファミリー制度ができ、才能があっても外部の人を排除しているのか面白くわかりやすい。2018/09/27
蓮
11
ほんとはもっと観に行きたいけれど、チケットが高い歌舞伎。色んな角度から書かれた入門書で読みやすかったです。複雑な親戚関係は相変わらず分からないままですが、いつか歌舞伎座で歌舞伎を見てみたいです。2016/12/18
mako
10
「歌舞伎1年生」のタイトル通りの内容でした。敷居が高くて、難解なイメージがあった「歌舞伎」が、簡単に身近な芸能になりました。先日も、「歌舞伎座」へ、市川海老蔵さんと堀越勸玄君を見に行きました。入門本なので、大した知識がついたわけではありませんが、詰め込まないところに、価値ある本の一つです。2019/07/23