出版社内容情報
仕事も生活も自由な反面、不安や責任も負う覚悟がいるフリーランス。それでも自分のスタイルで働く魅力とは? 実態を通して見えてくる働き方を選び取るヒント。
内容説明
仕事も生活も自由な反面、自ら不安や責任を負う覚悟がいるフリーランス。四苦八苦しながらも、生き生きと仕事に取り組む人たちに学ぶ自分の働き方を選び取るヒント。
目次
第1章 フリーランスってなんだ―「働き方」から考える(仕事におけるフリーランス;自分で決めて働く―フリーランスの由来 ほか)
第2章 「フリー」の意味するものは―「自由」から考える(自分のボスは自分;自由と表裏一体の不安・孤独―フロムの考察 ほか)
第3章 フリーランスの仕事いろいろ―「内容」から考える(名乗るのは自由;仕事と名称 ほか)
第4章 フリーランスと雇われることの違い―「制度」から考える(税金を納める;源泉徴収と確定申告、年末調整 ほか)
第5章 フリーでやっていこうと思ったら―「肝所」から考える(「社会に空いた穴」を埋めるのが仕事;自分自身と仲良しになる ほか)
著者等紹介
川井龍介[カワイリュウスケ]
1956年神奈川県生まれ。慶応大学法学部卒業後、毎日新聞社に入社。新聞記者、雑誌記者などを経て独立(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAKAPO
24
≪フリーランスは、何らかの専門的な技術を持っていることが一般的で、仕事の成果に対して報酬が支払われます。制約が少ない反面、保障がほとんどありません。フリーランスのエッセンスは自由です。自分で決定できる範囲が広く裁量に任されていることが多いといえます。≫ 会社員でいられる期間も終わりに近づき、嫌でもフリーランスとして働くことを意識せざるを得なくなりました。私にとって金になる専門的な技術とは何だろう?それを生かすだけのコミュニケーションスキルを持っているだろうか?会計の知識を身に着けるには?悩みは尽きない。2015/09/12
またの名
8
フロムの議論を引いてきて、集団から解放され自由を得たら得たで不安や孤独に苦しみ結局組織に拘束され決めてもらうことを望む人間の行動を説明するように、表裏一体という性質がポイント。会社など組織が守ってくれる立場と常に比較しながら、独り立ちして生きてくやり方のメリット・デメリットを確認できる。この手の話で必ずと言っていいほど強調されるコミュニケーション能力や人付き合いの大切さはもちろん説かれるけど、経費や納税や保険といった極めて具体的現実的な必要事項を細かく書いてるのは、リアルを感じさせる上お役立ち度が高そう。2017/10/15
回天アセロラ
7
全部自分でやるのは大変そうだが、その分やりがいはありそう。2020/01/23
takizawa
6
フリーランスとはどういう働き方・生き方なのかを懇切丁寧に論じている本。中高生向けに書かれているけど社会人にとっても有意義な記述が多い。フリーランスの最大の特色は人付き合いのあり方が会社員とは違う(やなやつとは付き合わない)ことにある。とはいえ、別に会社員を目指すなというわけではなく、現実的な選択肢の1つとしてフリーランスがあることを知っておくこと、それによって物事の見方を広げること(pp.181-183)が本書の一番伝えたかったことではないか。2015/10/30
ジュリ
3
フリーランスとはどういう働き方なのか、会社に雇われることとは何が違うのかといったフリーランスに関する基本的な内容の本。これから就職を考える高校生向きだと思う。2019/04/06