出版社内容情報
自由なはずの社会で、私たちは息苦しさを感じている。既存の枠組みを超えた先人達に学ぶ、見取り図のない時代を生きるサバイバル術!
内容説明
いくらでも選択肢のあるこの社会で、私たちは息苦しさを感じている。既存の枠組みを超えてきた先人達から、見取り図のない時代を生きるサバイバル技術を学ぼう!
目次
自由の条件(大澤真幸)
いま君たちは世界とどうつながっているか(北田暁大)
キャプテン・クックの航跡(多木浩二)
地図の魅力とその見方(宮沢章夫)
イモリやプラナリアの逞しさに学ぶ(阿形清和)
“若さの歴史”を考える(鵜飼哲)
私たちはどこにいるのか?―哲学入門(西谷修)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
よこしま
25
見取り図のない時代へ。“外側”に向けて表現してほしい。◆今シリーズもいよいよ最終へ。困難になっていくグローバリゼーションに立ち向かってほしい旨を各著者が訴えてます。◆自由の中で感じる息苦しさ。“自由”と“存在”について問いかける大沢さん。確かに携帯などで顕著に。◆地図。多木さんはキャプテン・クックの航海記、宮沢さんは地図にも思想や概念があり、多様な側面から視る必要を。◆西谷さんは、飽和した“産業”から“農業”に戻すことが世界の閉塞感を打開する可能性を。◆最終巻らしく、開拓するメッセージが多かったです。2015/05/12
しょうじ@創作「熾火」執筆中。
17
【1回目】大澤真幸・北田暁大・多木浩二・宮沢章夫・阿形清和・鵜飼哲・西谷修の各氏が中学生に挑む。★「ポテンシャルとは、教わっていないことができるということ」「ポテンシャルを磨き合ってほしい」「それを外に向かって表現する」「つながるということ。聞く訓練と読む訓練が大切」という鵜飼さんの話が一番心に残った。★シリーズ全5巻読破。でも、再読しないとダメだな。2017/05/18
izw
17
知の最前線で活躍する大学の先生が中高生相手に行った講義を元にしたシリーズ「中学生からの大学講義」5冊目です。中高生相手でやさしく分かりやすく話そうとしているとはいえ、内容は濃く、どれも読み応えがあります。中でも、大澤さんの「自由」について、宮沢さんの地図の話が特に興味を引きました。このシリーズは目についていたのですがまだ読み通したことがなかったのですが、1冊目から読んでみようかと思います。2015/11/13
リノン
17
大澤真幸さんの“なぜ自由な社会で息苦しさを感じるのか”が、とても興味深いテーマでした。自分で選んだ学校、職場なのになんとなく息が詰まるっていうのは、ありがちです。感覚的に自分一人だと、自由って感じることができないのは分かるなぁ。鵜飼哲さんの“若さの歴史を考える”も、面白かったです。“教えられてできたことは、ポテンシャルとは言いません。”、“中高生の時に読書で疑似体験を積み、大学に入って実体験を積みながら自分の生きざまを見つけてください。”2015/08/26
calaf
14
シリーズ第5巻。現代社会を生き抜くためのサバイバル術の入門書?具体的な技術というよりも、いろいろな考えるヒントを提示という感じです。大人が読んでも、いろいろと考えさせられる...私だけかもしれませんが (^^;;;2017/09/19