ちくまプリマー新書
生きづらさはどこから来るか―進化心理学で考える

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  • サイズ 新書判/ページ数 173p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480688866
  • NDC分類 140.4
  • Cコード C0211

出版社内容情報

現代の私たちの中に残る、狩猟採集時代の心。環境に適応しようとして齟齬をきたす時「生きづらさ」となって表れる。進化心理学で解く「生きづらさ」の秘密。

内容説明

現代に生きる人びとが感じる生きづらさや環境に適応しようとして生じるストレス。そのような心の動きがなぜ起こるのだろう?進化心理学をヒントに、考えてみた。

目次

序章 誰だって同じようなことで悩んでいるのさ?
1章 進化とはなにか?―一万年前とほとんど変わらない私たち
2章 なぜ自分探しをしてしまうのか
3章 負の感情はなぜ起きる?
4章 男女、親子の感情はすれ違う
終章 未来の人類は何を感じるか

著者等紹介

石川幹人[イシカワマサト]
1959年東京生まれ。東京工業大学理学部応用物理学科卒。同大学院物理情報工学専攻、企業の研究所、政府系シンクタンクなどをへて、1997年より明治大学文学部助教授。現在、明治大学情報コミュニケーション学部教授、博士(工学)。専門は認知情報学および科学基礎論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ひなた*ぼっこ

21
人々は多様化しているのに心理面は変わってないから他者理解が追いついていかず生きづらい、らしい。だからといってどうしろと。進化心理学っていう学問があるらしいですよ。かなり引用が多いので興味持ったものをもっと掘り下げてみたら面白いんじゃないでしょうか。2019/03/26

左端の美人

15
図書館本。「「生きづらさ」は人間が進化し、発展してきたことの代償とも言える」『生きづらさ』を進化心理学で読み説かれています。セラピー的な内容を求めて読むなら前書きと後半~あとがきで十分かも。前半の生物の自然淘汰や遺伝の話も読みものとして面白かったです(^^)2015/10/31

ichiro-k

11
先天的なモノ(DNA)と後天的なもの(環境)が原因、という大雑把な説明では納得できない。2012/08/08

ろぶくん

9
私達は農耕を始めてから一万年しかたっていない。世代でいうと五百世代ほどしかたっておらず、実はほとんど進化していない。だからいまの文明がもたらす環境になじめないときがありそれが生きづらさを生んでいる。入門的内容だったので、違うものも読んでみようかな。2019/12/04

くらげ@

9
(☆☆☆☆)進化心理学は初めてでした。性格や体格が思った以上に遺伝に影響を受けていること、そして自然淘汰されていくなかで残り続けている遺伝的特徴。進化の過程に比べたら環境の変化はとても早くなり、また生き残るという危機感も乏しくなったことから感じる迷いや生きづらさが生まれる…。進化心理学視点の「生きづらさ」、なかなか興味深く読めました。2015/03/30

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