出版社内容情報
すべては「生き残り」のため。競争に勝つ強い者ではなく、環境変動に対応できた者のみ絶滅を避けられるのだ。素数ゼミの謎を解き明かした著者が贈る、新しい進化論。
内容説明
すべては「生き残り」のため。競争に勝つ強い者ではなく、環境変動に対応できた者のみが絶滅を避けられるのだ。素数ゼミ、チョウ、人間らの「そこそこ」「負けない」戦略から、“絶滅回避”を第一原理とする新しい進化論を展開する。
目次
第1章 素数ゼミと絶滅回避の進化
第2章 生きものの数の不思議―「幾何平均」で考える
第3章 リスクへの適応―生き残りの原理
第4章 男子が多く生まれる訳―絶滅回避の原理
第5章 生きものたちの共生―「競争」か「協力」か
第6章 絶滅を避けるための行動
著者等紹介
吉村仁[ヨシムラジン]
1954年神奈川県生まれ。ブリティッシュ・コロンビア大学研究員、インペリアル・カレッジ個体群生物学センター研究員などを経て、静岡大学創造科学技術大学院教授(工学部システム工学科兼務)およびニューヨーク州立大学併任教授、千葉大学客員教授。専門は数理生態学で、主に進化理論を研究している。1987年に発表した環境不確定性の論文が、進化理論研究の第一人者、英国のメイナード・スミスらが書いた「Nature」誌のレビューに引用され欧米で一躍注目を集めた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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