出版社内容情報
世界で唯一原爆を落とされた国が、なぜ原発大国になったのか? そのつながりを圧倒的な想像力で描き出す。歴史を振り返り、これからの「核」の話を始めるきっかけになる一冊。
内容説明
世界で唯一、原爆を落とされた国が、なぜ原発大国になったのだろう?ヒロシマ・ナガサキとフクシマは、見えない糸でつながっている。そのつながりを、歴史を振り返り、圧倒的な想像力で描き出していく。これからの「核」の話をはじめるための、最初の一冊。
目次
第1章 核をめぐる時代のムード(「原爆乙女」「ヒロシマ・ガールズ」と呼ばれた女性たち;反核の耐えられない重さ;左翼とはなんですか?;歴史に共感するということ)
第2章 新しい太陽は、どうやって生まれたのか?(太陽は原子のなかにあった;ヒトラーと核兵器;トリニティ実験の成功;ヒロシマとナガサキへ無警告原爆投下)
第3章 核兵器に苦しんだ日本は、なぜ原子力を受け入れたのか?(資本主義がめざした社会、社会主義がめざした社会;反核から原子力導入へ、突然の転回;安全が神話になるとき)
第4章 福島第一原発事故後をどう生きるか?(「わからない」を超える力;コミュニケーションの回路をもつこと)
終章 黙示録の解放(アメリカにとってのヒロシマ;ナガサキに「原爆ドーム」がないのはなぜか?;五度目の被ばくに学ぶこと)
著者等紹介
田口ランディ[タグチランディ]
1959年東京生まれ。作家。広島の原爆を取材した短編小説集『被爆のマリア』では、「戦後世代にとって原爆とは何か?」を問題提起した。以降、核エネルギーに関心を持ち、原子力の取材を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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