内容説明
健常な状態と心の病との境目というのはあるのだろうか。身体の疾患と違い、精神現象は数値化するのがむずかしい。だが症状や経過にはパターンがあり、ニュアンスを掴むことはできる。青春期に多い精神疾患の初期段階の症状をわかりやすく解説する。
目次
第1章 精神の異常とは何か?
第2章 うつ病
第3章 躁うつ病
第4章 統合失調症
第5章 不安障害―神経症(1)
第6章 ヒステリー―神経症(2)
第7章 摂食障害
第8章 パーソナリティ障害
第9章 薬物依存
第10章 発達障害
著者等紹介
岩波明[イワナミアキラ]
1959年、神奈川県生まれ。東京大学医学部卒業。精神科医、医学博士。都立松沢病院、東大病院精神科、埼玉医科大学精神科などを経て、昭和大学医学部精神医学教室准教授。うつ病の薬物療法、統合失調症の認知機能障害、精神疾患と犯罪などを主な研究分野とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カッパ
12
他の方も書かれていますが、結局はどこからが心の病か。それは難しい問題だ。という感じで終わったように感じてしまいました。病気と名のついた人の中の様々な症例は知れましたが、じゃあここまでいかないと病名がつかないかというと微妙ではある。2019/11/05
しおり
10
症例による心の病がどういったものかの勉強。冷静に読めた。2014/11/22
あんこ
9
ちくまプリマーだから分かりやすいかなと手に取ってみました。様々な症例が載っているのはとても助かりましたが、『どこからが』のヒントは掴めず。似たような症状でも様々な病気があるのだという再認識には至りましたが、もう少し根本的な(それこそ『どこからが』に迫る部分)ところを知りたかったなあ、というズレも感じました。タイトルがこれでなければもう少ししっくりきたのかもしれません。2016/07/07
calaf
5
微妙な本ですねぇ...プリマー新書としては内容がとてもハードではないかと。かと言って、実用に耐えるような構成にもなっていないし...精神科医になりたい人に取っての入門書というあたりの位置付けに思える...2011/03/24
ちいちゃん
2
各精神疾患について簡単な説明と症例が紹介されていたが、どこからが心の病なのかは書かれていなかった。2016/03/11