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ちくまプリマー新書
東南アジアを学ぼう―「メコン圏」入門

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  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480688545
  • NDC分類 292.3
  • Cコード C0295

出版社内容情報

??メコン圏?″\想のもとで交通路が整備され、国境を越えた人やモノの動きが増加する東南アジア。「戦場」から「市場」へとダイナミックに変化する姿を見にゆく。

内容説明

戦場から市場へ―戦火が絶えなかった東南アジア大陸部は、“メコン圏”構想のもと国境を越えた人やモノの動きが活発になっている。交通と経済・社会との密接な関係の解明を目指す著者が、「変化」と「活気」の中にあるこの地域の過去と現在を語る。

目次

序章 メコン圏とは?
第1章 南北回廊(ハイフォン~昆明~バンコク)(紅河沿いの鉄道(ハイフォン~昆明)
山峡を貫く高速道路(昆明~景洪)
メコンの川下りと新たな陸路(景洪~チエンセーン・チエンコーン) ほか)
第2章 東西回廊(モーラミャイン~ダナン)(タイを横切る道(モーラミャイン~コーンケン)
分断の川メコン(コーンケン~サワンナケート)
アンナン山脈越えのルート(サワンナケート~ドンハ) ほか)
第3章 南回廊(ヴンタウ~バンコク)(メコン・デルタをさかのぼって(ヴンタウ~プノンペン)
疲弊した鉄路(プノンペン~バッドムボーン)
かつての国際鉄道(バッドムボーン~バンコク) ほか)
終章 メコン圏から見えること

著者等紹介

柿崎一郎[カキザキイチロウ]
1971年静岡県生まれ。東京外国語大学大学院地域文化研究科博士後期課程修了。博士(学術)。横浜市立大学国際総合科学部准教授。タイを中心とするメコン川流域の交通網の発展や、バンコクの都市交通の整備に関する研究を進める。著書に、『タイ経済と鉄道―1885~1935年』(日本経済評論社、大平正芳記念賞受賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

calaf

7
全ての道はローマに通ず...メコン圏のローマはどこ?やっぱり、バンコクかなぁ...地図を見ていると、プノンペンあたりもそんな感じに見えてくるけど。日本も、この変化や活気を見習おう!2011/03/27

isao_key

6
東南アジア最大の川メコン川で結ばれているメコン圏には、ベトナム、ラオス、カンボジア、タイ、ミャンマーの東南アジアの5国がある。メコン圏の国や地域の歴史、経済発展などを主に鉄道を使って取材している。中にチェンマイの記述もある。11世紀に今のチェンライ県に位置した地域にチェンセーン王国が成立し、やがてピン川盆地まで進出し13世紀末にウィアングムカームの地に新しい都であるチェンマイ県を作る。ここからランナー・タイ王国が始まった。タイにいながらまだまだ訪れていない国、地域があるので機会を作ってぜひ行ってみたい。2013/12/02

koji

6
新書版で入門編とくれば物足りなさはあるでしょうが、3つの回廊を軸に地理と歴史を混ぜて要領よく纏まっていて楽しめました。メコン圏の悲しみの歴史が垣間見えたこと、圏内の格差の大きさ、一方で「活気と変化」を感じることができました。2011/05/01

HIDE

5
メコン川周辺に広がる経済圏についての本で、各地の歴史や地理についていろいろ触れられています。この経済圏は3本の回廊でつなげられて成立しているのですが、やはり交通路というのは経済発展に大きく貢献するものなのだなとおもいました。2012/10/17

セイタ

4
東南アジア旅行記!メコン流域の東南アジア諸国と中国雲南省をまとめて、メコン圏と称している。最近は鉄道や道路の整備によりこの地域の一体化が進んでいるそうだ。しかし実際のところそれは、中国やタイなどの豊かな国からラオスやカンボジアなどの貧しい国へヒトやモノが流入しているだけで、相互的な関係にはなっていないとのこと。開発する際は「現地の住民の役に立つか?」「彼らの意見をはんえいしたものであるか?」を検討しなければならない。この本は序章と最終章だけで充分。その他の部分は実際に行かないとイメージが湧いてこない。2017/02/25

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