ちくまプリマー新書<br> 国際貢献のウソ

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ちくまプリマー新書
国際貢献のウソ

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  • サイズ 新書判/ページ数 207p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480688477
  • NDC分類 K329
  • Cコード C0231

内容説明

国際NGO、国連、日本政府を30年渡り歩いて痛感した、「国際貢献」の美名のもとのウソやデタラメとは。武装解除のプロが、国際情勢のリアルを縦横無尽に語り、日本だからこそできる国際協力のカタチを考える。

目次

第1章 NGOという貧困ビジネス(NGOの三角構造;国際NGOとはなにか ほか)
第2章 国際協力ボランティアという隠れ蓑(国際協力ボランティアの聖域化;安価な労働力としての、国連ボランティア ほか)
第3章 国連というジレンマ(国連という官僚組織;「内政不干渉の原則」か、「保護する責任」か ほか)
第4章 ODAという無担保ローン(ODA額は多いほどいいのか?;「有償援助」の何が問題なのか ほか)
第5章 自衛隊と憲法九条(「抑止力」に振り回される軍隊;非武装自衛隊の可能性 ほか)

著者等紹介

伊勢崎賢治[イセザキケンジ]
1957年東京都生まれ。早稲田大学大学院理工学研究科修士課程修了(都市計画・建築)。インド留学中、スラム住民の居住権獲得運動に携わる。国際NGOに身を置きアフリカ各地で活動後、東チモール、シエラレオネ、アフガニスタンで武装解除を指揮してきた。現在、東京外国語大学大学院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ヴェネツィア

354
著者は長年にわたって様々な国際NGOの活動に従事し、現在は東京外大教授として平和構築・紛争予防学を講じる。本書ではNGOの実際、国際ボランティア、国連、ODA、自衛隊と憲法第9条を語る。この人の語り口は歯に衣を着せぬというか、万事にストレートなので、本意が伝わらないのではないかと心配するのだが、彼の語ることは極めて実践的であり、日本の人たちが持っている誤解や迷妄を見事に打ち砕く、まことにパワフルな論法である。自衛隊の海外派遣にしても、その実績を作りたい政府の意向だけがあり、その実は全く無意味だと看破する。2022/11/09

syaori

65
日本の「国際貢献」は、国益は度外視で国際社会のためにやるものだけれど、今後は欧米のように国際社会の利益を通して国益を実現していくべきではないかという本。著者は、途上国の貧困に依存するNGOの体質や安保理常任理事国の利害が絡む国の紛争には無力な国連のジレンマなどに絡めながら日本の政府やNGOの国際貢献の問題点と改善案を提起します。それは、国連のジレンマや中東で「嫌われ」ている米国の弱点のスキマを突き、かつ9条を持つ日本の特質を生かすことで、それが実現できれば国際社会での日本の存在感も増すだろうと思いました。2023/06/27

壱萬弐仟縁

16
サンデーモーニングで拝見したことがある。NGOの三角構造は、ドナーと被援助者の関わりが薄いという(19頁)。要は、金持ち市民と貧乏市民の関係が薄いのが問題である。NGOが介在するのは、両者の間のようだが。著者は、途上国での経験がおありで、ワイロを正当に管理するシステムを構築するとよいと指摘された(28頁)。システムは山下祐介先生の震災復興論でも注目されていた。NGOが社会変革を強調するのは控えるほうがいいともいう(38頁)。所詮は、よそ者なのだから。非正規よりもJICA青年海外協力隊の方がいいカネが現状。2013/07/04

ふろんた

11
NGO=ボランティア活動というイメージが根付いてしまって、低賃金労働を強いられているというのは聞いたことがあったが、著者の実体験に基づく主張には、説得力があった。著者の主観なので、参考程度にとどめておくが、NGOの活動に興味がある学生には一読の価値があると思う。2012/09/18

禿童子

10
紛争地での武装解除をアフガンで実現、シエラレオネ、東チモールと現地行政を実践してきた重みと迫力。プラグマティズムを地で行くような伊勢崎さんの行動力に圧倒される。NGO志望の若者に冷水を浴びせる。「何人の首を切れるか」というリストラ指南のような鬼手仏心の持ち主でないと国際NGOは機能を果たせない。日本のばらまき型援助の凍結、国益と世界益など目が覚めるような提言が新鮮。自衛隊派遣に見える政治の都合と、危険性(自衛隊はゲリラ?)についての指摘は貴重であり、安全保障の中で一考に値する。2016/05/07

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