ちくまプリマー新書
14歳からの靖国問題

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  • サイズ 新書判/ページ数 174p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480688446
  • NDC分類 175.1
  • Cコード C0236

内容説明

英霊、名誉の戦死、戦犯合祀…。いまなお靖国神社につきまとう様々な問題を通して、戦死者の追悼を平和と和解の未来へつなげるにはどうしたらよいかを考える。

目次

はじめに―一〇〇点満点の答えのない問題
第1章 「靖国神社」に行ってみる
第2章 英霊
第3章 戦死者を追悼する
第4章 名誉の戦死
第5章 敗戦と靖国神社
第6章 靖国問題を解くために

著者等紹介

小菅信子[コスゲノブコ]
1960年東京都生まれ。上智大学文学部史学科卒業、同大学院文学研究科史学専攻博士課程修了満期退学。ケンブリッジ大学国際研究センター客員研究員を経て、現在、山梨学院大学法学部政治行政学科教授。専門は、近現代史、国際関係論、平和研究。著書に『戦後和解』(中公新書、石橋湛山賞)など。現在は、戦争と人道、戦後・植民地支配後の平和構築と和解をめぐる問題に取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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ひなっとぉ

29
82点…靖国神社というものがどういうものか、案外知っているようで知らなかったんだと実感。遊就館の展示も実際自分の目で見たわけでないから、そこに「名誉の戦死」の気高さを感じるか、戦争の悲惨さを感じるかわかりませんが、受け取りかたひとつで問題になるのも納得です。自分達一人一人がもっと戦争について学び、いろいろな考えに触れることで靖国神社というものの在り方や意義が見えてくるのかも知るませんね。2012/08/05

gollum

18
歴史のおさらい第三弾。「歴史認識」の中で「靖国問題」は避けて通れないので、未読の小菅さんのものを読んでおく。『14歳からの』というタイトルから、絞り込んだ問題点からニュートラルに議論の材料となる見解を紹介するものかと思っていたら、著者の見解がはっきりと提示されるなかなか熱いものであった。14歳には本書を薦めるかなあ。17歳くらいなら間違いなく高橋哲哉さんの『靖国問題』なのだが。2015/09/09

かおりんご

18
結構平等な視点で書かれていると思う。靖国神社と聞くと、頭ごなしに「平和が大事!英霊なんて賛美して、戦争をたたえている神社ね!きーっ」となる人に、是非読んで貰いたい。もちろん、「日本人万歳!」って愛国心バリバリな人にも。中学生向けに書かれているから、分かりやすい。2013/11/24

ぼけみあん@ARIA6人娘さんが好き

9
バランスが取れていてとても勉強になった。必ずしも靖国を全面否定しているわけではなく、問題提起に徹していると言える。そこが好感を持てる。リベラルながら、これなら多少保守的な人が読んでも参考になるのではないだろうか。本書は実際にご自分の中学生のお子さんとのやりとりも踏まえて書かれているので、単なる著者の空想上の14歳を想定しての書籍でないところも説得力があるのだろう。著者の他の本も読んでみたくなった。2015/02/19

がんぞ

5
前半までは「国の名誉を保つための施設である」「戦死者を顕彰する権利はどの国にもある」といいながら、石橋湛山(戦前に『小日本主義』で植民地放棄を提唱、一時公職追放とされたが、短期に終わった首相辞任後も対中政策方針の提言などで評価される)の昭和20年十月「靖国神社破却論」を探し出してきて、「やっぱり戦死を美化することはやめたほうがいい」とする。子息を戦死させた湛山が言うことはある程度説得力あっただろうが、彼が日蓮宗(一神教的排他性があり戦時中でさえ神社参拝を拒む信者があった)であったことに言及しないのはずるい2014/07/19

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