出版社内容情報
こんな読み方があったのか。
初公開!セイゴウの極意。
読書の楽しみを知れば、自然と多くの本が読めます。著者の読書遍歴をふりかえり日頃の読書の方法を紹介。様々な本を交えながら、多読のコツを伝授します。
内容説明
読書の楽しみを知れば、自然と本はたくさん読めます。著者の読書遍歴を振り返り、日頃の読書の方法を紹介。本書を読めば自分に適した読書スタイルがきっと見つかります。読書の達人による多読のコツを伝授。
目次
第1章 多読・少読・広読・狭読
第2章 多様性を育てていく
第3章 読書の方法をさぐる
第4章 読書することは編集すること
第5章 自分に合った読書スタイル
第6章 キーブックを選ぶ
第7章 読書の未来
著者等紹介
松岡正剛[マツオカセイゴウ]
1944年、京都府生まれ。編集工学研究所所長、イシス編集学校校長。科学から芸術におよぶ多様なジャンルに取り組み、その研究成果を著作・映像等として発表。独自の視点による情報文化論、日本文化論に定評がある。インターネット上で壮大なブックナビゲーション「千夜千冊」を展開中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
207
読んだ結果をどのように蓄積し、自分のものにしていくか。セイゴオさんは編集の方法を利用することを勧めている。かけ離れた知識のように見えても、どこかでつながっている要素を見いだしていくこと。まるで落語の三題噺のようだが、これが思わぬ発見を生むコツだろう。人間の知的な営みは、樹木の枝が分かれていくように発展していったのだから、それを逆にたどることで共通点を見いだせるはずだ、との確信をもてばよいわけだ。ただ、セイゴオさんのように、本に線を引いたり書き込みはしたくないので、私には残念ながらこの方法がとれない。2015/06/12
やすらぎ🍀
205
寒き朝、私はこの本を手にした。新世界に足を踏み入れるために。…背表紙の並びを見ているときから、読みが始まっている。読書には好みや癖があってもいいが、多彩多様な世界から自分の目に触れない本を手に取ってみるといい。読書も出会いのひとつである。同じ言葉でも日々、感じ方が異なる。そこに再読の意味がある。無知から未知への体験。他者と付かず離れずを繰り返す。繊細で傷つきやすい感情のゆらぎを味わい愉しむ。書物に敬意をもち向き合うこと。…多読術だけではなく、本と本がつながり、世界が広がり、関係が深まる。読書術の道しるべ。2022/01/06
ehirano1
168
「読書は編集である」でがつ~んと一発殴られ、編集には編集工学という何やら小難しい技術が必要とのことです。その編集工学の主たる技術は「地図と年表」の作成とのこと。説明を読むと只々メンドクサイ!これは個人の力ではなかなか難しいと思わされました。しかし、これを成し遂げることで(多分チームでやれば達成可能と思います)また新しい景色を読書で見ることが出来るかもしれないと思いました。2022/09/23
mitei
149
インタビュー形式で話しが進んでいったけれども著者の読書量に只々脱帽するばかりだった。自分もそれくらいたくさん読みたいなぁ。2010/04/08
koji
133
引っ越し準備中、本棚の奥から出てきました。平21年出版ですが、当時丸の内丸善に松丸本舗がOPENし、結構足繁く通っていました。当時を懐かしみ手に取りましたが、読んですぐ、「本は二度読む」とあり、それは「読んでいるのに中身が思い出せないものがたくさんあった」からとあります。ガツンとやられました。この達人にしてそうなんですね。それは最近再読に目覚めた私へのエールとなりました。この本には、読前・読中・読後術、3R(リスク、尊敬、お薦め)、本の編集工学等具体的な読書法が余すところなく書かれています。お薦めです。2017/03/28