内容説明
なぜ1+1は2なの?なぜ“2”や“3”は“ブタ”とか“カバ”じゃだめなの?「考えたこともない」がつまづきの始まり。算数の意味が、根本からわかる本。
目次
1 たし算の勉強(数のはなし;算数の考えかた)
2 かけ算の勉強(どうしてかけ算はあるの?;かけ算の考えかた;九九のしくみ)
著者等紹介
橋本治[ハシモトオサム]
1948年東京生まれ。東京大学文学部国文科卒業。在学中の68年に駒場祭ポスター「とめてくれるなおっかさん 背中のいちょうが泣いている 男東大どこへ行く」でイラストレーターとして注目される。『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説、戯曲、舞台演出、評論、エッセイ、古典の現代語訳など、その仕事はひとつのジャンルに収まらない。96年『宗教なんかこわくない!』で新潮学芸賞、2002年『「三島由紀夫」とはなにものだったのか』で小林秀雄賞、05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かおりんご
35
教育書。どの年代をターゲットにしたいのかが曖昧だったけれど、算数の基礎の基礎が分かります。たし算やかけ算の仕組みに焦点を当てているので、これらを念頭に、授業を構築するのがいいのではないかな。1、2年生のこういう数学的考えが元となって、その後の算数・数学に繋がっているので、教員としては知っておくべき内容。もっとも、学習指導要領を詳しく説明しただけとも言えますが。算数が苦手な子が読むとしたら、高学年から中学生にかけてがいいのかな?絵もないので、回りくどい説明に、小さい子は嫌になるかと思います。2016/08/03
太田青磁
8
数字とたし算のつながりがわかりやすい。面倒でもパターンを網羅することが本質的な理解につながるのかも。ブタとかカバとかは作者の趣味なのだろうけどやりすぎな感じで、ちょっと混乱しそうですね。かけ算は九九を覚えるのではなくしくみを説明するのが本質的な気がしました。2012/12/18
♨️
2
1から10まで数えられるなら、はじめから算数が苦手なわけではなかったのです、というところから始まって、「もう一個」「もう一個」と2, 3という数を決めていくときにすでにたし算があったのだ、「一個と、もう一個と、もう一個と、もう一個と…」ってやっていくとき「1が何個でしょ」とあなたが思ったのは、あなたがかけ算をわかってる証拠だよ、となる。2021/08/20
ayumyn
2
2がブタで3がカバで…カボチャシマウマジャンボプリンは79!数字の仕組みについては面白かったけど、確かにたし算についての説明がかなりしつこい。でも872×12= に対して「おそろしい」という感想を持つあたりはなんだか好き。2011/04/22
Sugar
2
しつこいほど丁寧に「数とは? たし算とは?」を解説してくれた。数学嫌いな子に読ませたら,・・・よけいいやがるだろうか?計算苦手でも考えるのが好きな子だったら面白がりそう。2009/06/03