内容説明
市場経済は万能?会社は誰のもの?格差問題の解決策は?経済に関するすべてのギモンに答えます!「見えざる手」で世の中が見えてくる。待望の超入門書。
目次
第1章 高級ホテルのコーヒーはどうして高い?
第2章 ただの「紙」がなぜお金なの?
第3章 「紙」が「神」になった?
第4章 人間が主人になろうとしたが―「社会主義」の失敗
第5章 資本主義も「社会主義」を取り入れた
第6章 資本主義が勝った?―「新自由主義」
第7章 会社は誰のもの?
第8章 「あるべき社会」とは?―格差社会の克服
著者等紹介
池上彰[イケガミアキラ]
1950年長野県生まれ。1973年、NHKに記者として入局。32年間にわたり、記者としてキャスターとして、事件・事故・災害・教育問題・消費者問題など様々な分野のニュースを取材。1994年からは11年間、「週刊こどもニュース」のお父さん役として、日本と世界の様々なニュースを子どもにも分かるように伝える仕事に専念。2005年3月にNHKを退職し、フリーランスのジャーナリストに。ニュースの背景にある歴史などを解説する著書も好評を博している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
HIRO1970
105
⭐️⭐️⭐️池上さんは14冊目。読み終わって毎回何かしら得るところがあるのは本当に凄い事です。今回も序盤は中学生向けの様な感じで珍しくハズレかと思われましたが、順を追って時々反復復習を挟みながら進む経済学序論は立派な講義を受けているようにしか思えませんでした。経済学は資源の最適配分を考える学問との達観が本書のキーワードかと思いました。(書かないと忘れるので書いておきます。)やはり池上さんは複雑な社会を読み解け、紐解き語れる稀有で貴重な伝道師ですね。子供の本棚にこっそり混ぜておきます。2016/04/13
Aya Murakami
93
学校選択制から始まり、経済を動かす仕組みを簡単に説明する書籍だった。 経済学部なので仕組みの部分は新鮮味を感じる内容ではなかったのですが、教育改革の話はかなり面白かった。 そうですよね…、何もしなくても生徒と給料が入ってくるのでああれば、いじめ問題も学力低下も放置したくなりますよね…。教育現場の社会主義の敗北ですね…。2017/11/01
コウメ
50
以前池上彰さんの経済学の本とほとんど内容は変わらない。復習できた感じ。自分の利益のために働くと世の中はよくなる。アダム・スミスの「見えざる手」は今では「神の見えざる手」と呼ばれるようになっているとは、、2019/09/18
ごへいもち
32
わかりやすい。そのために必ずしも正確でないという批判もあるらしいが、私にとっては充分。プリマー世代にもぜひ読んで欲しいな2020/01/16
acesmile@灯れ松明の火
27
長男(中三)が学校からもらってきた「推薦図書100選」ってのがあるんだけど、これには小説しか載っていない。学校の教科書や入試には説明文・論説文が出てくるのにちょっとおかしいと思う。新書をこの一覧に入れて欲しい所である。そこでお勧めなのが本書。池上彰さんは本当に分り易い。昔の新書は小難しい単語を並べて偏屈な著者が「さぁ読みたければよめ」と言っているかのような物も多かったが、最近はとっても分り易くなってきた。10代の学力低下が問題視されている現代だからこそより読者に伝わりやすい文章が必要なのではないだろうか。2011/11/18