ちくまプリマー新書<br> 音楽を「考える」

ちくまプリマー新書
音楽を「考える」

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 191p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784480687609
  • NDC分類 760.4
  • Cコード C0273

内容説明

私たちはなぜ音楽を「聴く」のか?オーケストラが奏でる圧倒的な美しさの背景には「生きる」という通奏低音が響いていた。脳科学者と作曲家が出会い、語り尽くす。

目次

第1楽章 音楽を「聴く」(世界には掛け値なしの芸術作品が存在している;モーツァルトが抱えていた「闇」は創造の本質を物語る ほか)
第2楽章 音楽を「知る」(西洋音楽を考える基本要素―楽譜中心主義;日本人としてのオリジナリティ ほか)
第3楽章 音楽に「出会う」(芸術とポピュリズムの狭間で;現代音楽入門―無調・12音技法はなぜ生まれたか? ほか)
第4楽章 音楽を「考える」(クラシックは日本に浸透するか?「一%」の高い壁;「お子様向けクラシック」を排除しよう! ほか)

著者等紹介

茂木健一郎[モギケンイチロウ]
1962年東京都生まれ。脳科学者。ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー、東京工業大学大学院連携教授(脳科学、認知科学)、東京芸術大学非常勤講師(美術解剖学)。東京大学理学部、法学部卒業後、東京大学大学院理学系研究科物理学専攻課程修了。理学博士。「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係を研究するとともに、文芸評論、美術評論にも取り組んでいる。ワーグナー、モーツァルトをはじめ、音楽への造詣も深い

江村哲二[エムラテツジ]
1960年兵庫県生まれ。作曲家。金城学院大学人間科学部教授(作曲学)。名古屋工業大学大学院修了。作曲を独学で学び、内外での受賞歴多数。第2回ウィトルド・ルトスワフスキ国際作曲コンクール第1位、平成4年度文化庁舞台芸術創作奨励特別賞、第4回芥川作曲賞、第9回ブザンソン国際作曲コンクール第1位(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミルチ

12
茂木さんも江村さんも頭良すぎて話が半分位しか理解出来なかった。(笑) ただ頭の中に鳴る音楽については脳科学的に説明つかないという話は面白かった。江村さんのお顔は最近お見かけしないと思ってたら、この出版直後にお亡くなりになっていた…。これからの音楽についてあんなに茂木さんと盛り上がっていたのに残念…言葉もありません。2017/08/10

kuma suke

9
「音楽は崇め奉るものじゃなくて、生きることそのものなのだ」なるほど。2014/05/10

torami

5
脳科学者と作曲家が音楽を題材に対談する本。 教育についての話が印象的。 子供向けではなく本物を鑑賞させる。 そして、「こういう芸術作品が世の中には存在している」ことを伝えることが大切だと話している。 科学や芸術、スポーツの魅力を、子ども扱いせずに伝えてあげることは確かに重要かもしれない。 英才教育という意味ではない。世界にあまねく興味深い題材をただ知ってもらうという意味がある。 こうした営為が子供たちの成長の可能性・多様性を広げていくのではないかと思った。2017/03/08

パフちゃん@かのん変更

5
脳科学者の茂木氏は有名ですが、作曲家の江村哲二氏、名古屋工業大学大学院修了で作曲は独学で学び国際作曲コンクールで1位受賞の変わり種。 そういえば理系で音楽に堪能な人多いですね。 日本のクラシック人口は1%だとか。のだめが流行っても・・・・ 2012/03/09

shou

4
対談本。前半の、聴くという行為の創造性、理論と表現の差あたりの話題は面白かった。しかし内外のオペラもオケもロイド=ウェバーもポップスもボカロも楽しんで聴いているので、その間に線を引かれるのは至極残念。ちょうど話に上がっているオペラ「軍人たち」の公演も観たけれども……確かに先日観た歌舞伎の浄瑠璃の方がしっくりきたようなw2013/08/08

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/105457
  • ご注意事項