出版社内容情報
地球上の生き物にはみんな役割があり、関係しあって生きている。どれも必要な命で、行動には意味がある。読めば読むほど、「すべてはつながっている」に驚嘆。
内容説明
なぜこの世に犬と猫がいるの？クモはカニの味がする？人間とモグラは祖先が同じ？生命には意味があり、すべてはつながっている。驚きながら読むうちに、生き物と人間が見えてくる。
目次
序章 なぜ地球にはこんなにたくさんの生き物がいるのか
第１章 生き物にも心はあるか
第２章 犬と猫はどれぐらい違う生き物か
第３章 進化と生命の不思議
第４章 人間はどこからきてどこへいくのか
第５章 昆虫はえらい
第６章 食べ物と生き物の関係
第７章 人間と動物
第８章 生き物の気持ち
著者等紹介
野村潤一郎［ノムラジュンイチロウ］
１９６１年東京生まれ。野村獣医科Ｖセンター院長。１００匹以上の動物と暮らし、誰よりもその心を理解する、動物と正しい飼い主にとっては無敵の味方。最新のハイテク医療機器を揃えた清潔な病院は年中無休。全国からの患者さんは、多い日には２００組以上が訪れる。オペ室は総ガラス張りにし、職人技の精妙でスピーディなメスさばきは包み隠さず公開している。近々水陸両用車を導入し、災害時には自ら救助活動に出動する予定（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kinkin
96
序章 なぜ地球にはこんなにたくさんの生き物がいるのか、それh必要だから。という言葉で始まる。「人間を含む、生き物の世界は全部がつながっている、要するに機械の歯車といっしょです。中略地球を腕時計に見立てた場合、いま、ちょうど、カレンダー昨日が止まったぐらいかもしれません」そんな話ではじまり、生き物にも心はあるか、犬と猫はどれくらい違う生き物か、進化と生命の不思議、人間はどこからきてどこへいきのか、タイトルが含まれている食べ物と生き物の関係他。わかりやすい解説で楽しめた。もういちど読んでみたい。図書館にて2019/07/04
syota
29
題名に惹かれて図書館から借りてきた本。青少年向けの生物学啓蒙書だが、客観的な立場で公平に記述しているというより、若い人たちが疑問に思うだろう内容について分かりやすく説明しながら、人間と動物について著者の見解あるいは哲学を説いているところに特徴がある。「動物を飼うのは傲慢？」「食べられるだけの牛や豚に生まれてくる意味はあるのか」などの項目はまさに著者の真骨頂。専門の学者ではなく、生き物大好きの獣医さんが書いているところに、本書の強みと弱みがある。2017/09/06
タルシル📖ヨムノスキー
28
獣医師の著者が動物の進化や多様性について、ご本人の知見も含め、多少乱暴な表現はあるもののわかりやすく解説している本。のっけから「地球にはなぜこんなにたくさんの生き物がいるのか？…それは必要だから」。確かにこれ以上シンプルで的を射た答えもない。猫と犬の特徴について、猫は狩猟のための究極の肉体構造を持ち単独で狩りをするのに対して、犬は猫に比べて脳が発達していて、全体を把握する能力や相手の気持を思いやる心があるので集団での狩りが得意。猫と犬の構造的・機能的な違いを乗用車とレーシングカーに例えているところが斬新。2023/08/04
ochatomo
17
タイトル読み 我家の畑に来るサル達は玉葱や白葱の芯だけかじって放り出すので本当に腹がたつ これは放り出された部分を食べる動物やそのことで種を広範囲に広げる植物がいるからだそう 著者曰く『地球上にいる生命体の種族は皆、精密機械の部品のように、直接的、間接的に関連し合って成立していると思ってください』 メインは進化について 身近で多様な例を挙げて興味をそそる “犬と猫はどれぐらい違う生き物か”“食べられるだけの牛や豚に生まれて来る価値はあるか”他、さっと読めて面白い 2006刊2020/02/28
Humbaba
9
動物が生き残るというのは、非常に困難なことである。そのため、それぞれの生物は自分たちにとって最も生存確率を高めるために進化した。同じ環境であっても、全く違った進化を選んだ生き物がいる。そのどちらか一方のみが優れているというわけでなく、何に重きをおくのかというところが違うだけである。2015/07/29
