出版社内容情報
感情に左右される人間の判断は不合理だらけ。その理由を身近な例を使ってやさしく解き明かす。これさえ読めば行動経済学の考え方の基本がバッチリ!
内容説明
ルーレットで5回連続「赤」が出たとしたら、次は「赤」と「黒」どちらが出る可能性が高いだろう?もし「黒」だと思うのなら、あなたは立派な“不合理な地球人”だ。レジ待ちのときに格別にイライラする理由、押入れのものがなかなか捨てられないわけなど、身近な話題から行動経済学のエッセンスをやさしく解説。ビジネスから人間関係まで広く使える、宇宙一わかりやすい行動経済学入門。
目次
プロローグ 地球人は限定的に合理的だ
第1章 地球人は間違った直感を使う
第2章 地球人は「損失回避」が大好きだ
第3章 地球人は社会的不公正に憤慨する
第4章 地球人は時間の影響を受けやすい
第5章 地球人はコロコロと態度を変える
第6章 地球人は使ったお金にこだわる
第7章 地球人は選択が大の苦手だ
エピローグ 地球人は案外騙されやすい
著者等紹介
ダンフォード,ハワード・S.[ダンフォード,ハワードS.] [Danford,Haward S.]
1962年生まれ。同志社大学理工学部非常勤講師。行動経済学を中心にゲーム理論やミクロ経済学を駆使し社会分析を行う。近年はニューロ・エコノミクスの将来に期待を膨らませている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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霜月ざら
8
行動経済学は人間の心理から行動を分析しているので興味深い。確かに不合理な所もあるけれどそれが人間らしさじゃないかな?とも読みながら思った。誰かの思惑に乗せられるのは嫌だけど、損得勘定だけが行動の動機とは限らないだろうし。色々な問題に対して合理的に考えるというのはなかなか面白かった。よくわからないところもあり、頭を使った感がある。何事も勘で判断しがちなので少しは合理的に考えられるようになったかも。取り敢えずクレジットカードには気を付けたい。2016/04/23
ちゅんさん
5
はじめの方は結構面白かったけど、中盤以降は退屈というか知ってることや聞いたことあることが多くてあまり楽しめなかったなぁ。☆2つ2017/08/20
うれいちゃん
3
行動経済学入門書。文体が柔らかく専門書というよりは読み物に近い。行動経済学を勉強したい際に一番最初に手に取りたい。章末に出てきた単語をまとめて解説してくれるのでこの上なく読みやすい。逐次出てくる問題も良いもので、学習には最適な一冊。この次にセイラーの行動経済学入門やカーネマンのファスト&スローを読むと体系的に理解できるかと思う。2017/01/09
坂津
2
不合理な地球人を観察しにやって来た(という設定の)宇宙人ジョーンズと筆者との対話をきっかけとして、行動経済学の諸理論について楽しく手広く学べる入門書。ダニエル・カーネマンやリチャード・セイラーといった著名な行動経済学者の研究を適宜引用しつつ、各所に問が設けられていて読者を飽きさせない構成になっている。各章の最後には本文中に登場した用語に注釈が加えられているので読み返す際の参考にもなる。理論やモデルを導き出す契機となった経済実験の詳細は省かれているので、掘り下げて学ぶ場合には巻末の参考文献が必読となろう。2018/02/23
ほにょこ
2
★★★ それは違うでしょうというところがいくつかありましたが、読みやすく面白く書かれています。 サンプル数に注目すべきだと書いている割に、他のところではサンプル数とか実験の回数については触れていなかったりして、 書かれている数字にどれほどの信頼性があるのかと疑いたくもなります。 2016/03/26