内容説明
貧乏で何が悪い!貧しくても楽しい生活はある!むしろそこに「幸せ」が隠れている。古今東西の有名人たちのユーモア溢れる極貧エピソードから、日常生活をちょっぴり豊にしてくれる生活の知恵まで、著者だからこそ蒐集できた貧乏にまつわるアレコレから学ぶ「貧乏を楽しむ」指南書。文庫化に際し荻原魚雷氏、古書ますく堂店主の爆笑貧乏対談を収録。
目次
第1章 腐裕より貧格の人びと―楽しく強く清らかに
第2章 愉快痛快!有名人のマル貧話
第3章 男もすなる貧乏を女もしてみんとて
第4章 マル貧生活を生き抜く庶民の知恵―食と住拠
第5章 これだけ押さえればOK!今古東西借金術
第6章 貧乏のススメ―マル貧対談
著者等紹介
岡崎武志[オカザキタケシ]
1957年大阪生まれ。書評家・古本ライター。立命館大学卒業後、高校の国語講師を経て上京。出版社勤務の後、フリーライターとなる。書評を中心に各紙誌に執筆。「文庫王」「均一小僧」「神保町系ライター」などの異名でも知られ、近年の古本ファン層拡大に大きな役割を果たしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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キクチカ いいわけなんぞ、ござんせん
28
作家や漫画家達の貧乏物語。食べ物が無くて空いたビール瓶に水を詰めて飲んでいた稲垣足穂。税金を払うお金を実母実弟に渡してしまい手持ちのアクセサリーを売り定期預金保険全て解約してお金をかき集めた群ようこ。一枚のトーストを三人で分け合って食べた赤瀬川原平。最期まで賃貸のアパートに住んだ浅沼稲次郎。表題通りの幸せな話かどうかは人によってちがうけど、それなりに有名になった人たちのお金の話。2020/02/24
kochi
27
著名人の貧乏譚いろいろブラス荻原魚雷、マスク堂店主との対談。魚雷さんの話はためになる。洗濯ネットは、すぐ買います。自炊の方法も考え直そうか… 吉永小百合が貧乏だったとは以外。森茉莉が『贅沢貧乏』を書いた時が57歳。この年齢って、人生のたそがれなんだと思うと、貧乏よりそちらが気になる。稲垣足穂のソースをかけたご飯が「洋食」ならば、最近私がよく食べてる、ソースをかけたゆでうどんはスパゲティなのか?いずれにしろ、8月30日のスナックますく堂への参加準備は整いましたf^_^;2014/08/24
ごへいもち
24
得能史子さんを読みたくて。たった2ページでガッカリ2019/07/29
駄目男
21
よく、起きて半畳寝て一畳なんていうが、まさしく我が家のことで、本書は貧乏長屋育ちでありながら、遂に幸せを掴めなかった私をよそに「貧乏は幸せのはじまり」ときたもんだ。尊敬する古書趣味で雑学の大家、岡崎武志さんの本とあって以前から書棚を暖めていたが、まあ、多くの著名貧乏人の履歴を書いて事欠かない。中でも驚くのは金子光晴で一年中、万年床で着替えもしないで寝てしまい、一生、顔も洗わず歯も磨かないのに女にモテる。初婚の三千代は浮気して男の下へ。53歳の時にファンだという令子と肉体関係に陥り5年後に結婚。2021/11/22
さいちゃん
21
タイトルに惹かれて購入。実は、貧乏の中でもどのように生活していくのかという内容かと思って買ったんですが、違いました。いろんな著名人の貧乏話という感じで、これはこれで面白く読めました。2015/12/06