出版社内容情報
格差と貧困が広がり閉塞感と無力感に覆われている日本。だが、経済学の発想を使えばまだ打つ手はある。追加対談も収録して、貧困問題を論じ尽くす。
内容説明
長い不況の中、格差と貧困が広がり、閉塞感と無力感に覆われている現在の日本。しかし、まだまだ打つ手はある。「ベーシックインカムの効果」「経済成長の意味(と必要性)」「世代対立の不毛さ」「生活保護のあるべき姿」…などなど、経済学を使って処方箋を書く。「東日本大震災」「原発問題」「デモの力」などについての追加対談も収録。世間の常識を痛快に吹き飛ばす、元気の出る経済学。
目次
序章 雨宮処凛から飯田泰之への質問―「カネより人命を優先する社会を取り戻すために、経済学には何ができるのですか?」
1章 働いても働いても食べられない!大貧困社会はどこからきたのか?
2章 ほんとうの敵は「世間の常識」?
3章 「経済成長はもういらない」でほんとうにいいのか?
4章 生きさせろ!食べさせろ!「なんちゃってベーシック・インカム」を要求する!
終章 飯田泰之から雨宮処凛への返答「経済学はプレカリアートを救うための、いちばん安くて便利なツールです」
追加対談!政権交代と3・11で何が変わったのか?
著者等紹介
飯田泰之[イイダヤスユキ]
1975年東京生まれ。東京大学大学院経済学研究科中退。駒澤大学経済学部准教授。専攻は経済政策、マクロ経済学
雨宮処凛[アマミヤカリン]
1975年生まれ。作家・活動家。反貧困ネットワーク副代表。『生き地獄天国』(太田出版、ちくま文庫)でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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