ちくま文庫<br> いろんな気持ちが本当の気持ち

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ちくま文庫
いろんな気持ちが本当の気持ち

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  • サイズ 文庫判/ページ数 253p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480428868
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0195

出版社内容情報

何を見ても何をしてもいろいろ考えてしまう。生活も仕事も家族も友情も遊びも、すべて。初エッセイ集が新原稿を加えついに文庫化。

内容説明

2011年デビュー10周年を迎えた著者の、創作の原点がわかる、第一エッセイ集。じたばたと考え、小説を書き、小説を読み、記憶をさぐり、そして日常を送る…。世界のなにに注目し、それをどう描いていくのか。新鮮な驚きと独特のこだわりに満ちた、長嶋有ワールドは、どんなに短いエッセイでも健在。文庫化にあたり、書き下ろしエッセイを追加。

目次

1 じたばたと考える(ポンポン板井;褒め負ける ほか)
2 物書きなのである(何も主張ない髭だが急に固執、芥川賞発表前;Tの家系図 ほか)
3 好きな作家はたくさんいる(高野文子の男と女;黒田硫黄の擬音と女 ほか)
4 記憶する、思い出す(二十歳の年末;京都でなくても ほか)
5 そして日々をおくる(南から北へ;父の家のバカな犬 ほか)

著者等紹介

長嶋有[ナガシマユウ]
1972年生まれ。2001年、「サイドカーに犬」で第92回文學界新人賞、02年、「猛スピードで母は」で第126回芥川賞、07年、「夕子ちゃんの近道」で第1回大江健三郎賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯

50
再読本にもかかわらず、冒頭の『ポンポン板井』に再び心掴まれる。ポンポン板井……なんという名前か、と思うけれど、その名前のふざけた感じがすでに師弟の関係性を表しているのですね。一家に一人、弟子を置く時代になったらおもしろそうだな……。明治大正時代の家に書生さんがいたように。他にも『片思ってしまう』のような妄想系でクスッときたと思っていたら、目の付け所がスゴイ!と唸る書評もあり、いいな、長嶋有。ブルボンも好きだけど。2017/08/30

佐島楓

26
長嶋さんのエッセイは初めて読ませていただく。面白かった。着眼点がユニークで、「どうでもいいでしょそんなこと」が「おお、そういう観点が・・・。面白いのう」に180度転換してしまう。小説はもちろん、エッセイも楽しみになった作家さんがまたひとり増えた。2014/04/08

れんこ

15
パタリロ!ってすごい話だったんだなぁ。いろんな気持ちが本当の気持ち、そうだなぁ。2018/08/13

チェアー

10
これ、という気持ちに固定されたくない。桜を見て「きれい」と言いたくなるのをこらえて、本当にそう思ってるか自分の心をのぞきたい。口に出した瞬間、気持ちは自分から離れてしまうから。2020/03/26

ありんこ

8
長嶋さんの考え方がとても可愛らしいというか、なんというか魅力的で、こういう人と話していたら楽しいだろうなあ。と思います。クスクス笑うことができる良い本です。弟子の話が良かったので、パラレルも読みたいです。長嶋さん、宣伝上手。タイトルの付け方好きです。2019/10/31

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