ちくま文庫
哲学個人授業―“殺し文句”から入る哲学入門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 315p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480428219
  • NDC分類 104
  • Cコード C0110

出版社内容情報

哲学者のとぎすまされた言葉には、歌舞伎役者の切る「見得」にも似た魅力がある。哲学者23人の魅惑の言葉。文庫版では語り下ろし対談を追加。

内容説明

哲学者の書くとぎすまされた言葉には、歌舞伎役者の切る「見得」にも似たぞくっとする魅力がある。ある言葉に出会うことで、もやもやした世界が一挙に結晶化するのだ。デカルト、カント、デリダ、西田幾多郎等23人の「グッとくる」言葉を題材に「哲学」を日常の底に食い入らせる対談。内田樹、江弘毅両氏も時折参戦。文庫化にあたり、「幸福について」の一章を語り下ろした。

目次

セーレン・キェルケゴール『死に至る病』
ジャン=ポール・サルトル『存在と無』
ルートヴィヒ・ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』
オルテガ・イ・ガセット『大衆の反逆』
エドムント・フッサール『デカルト的省察』
カール・マルクス『資本論』
フリードリッヒ・ヘーゲル『法の哲学』
フリードリッヒ・ニーチェ『善悪の彼岸』
エマニュエル・レヴィナス『全体性と無限』
ロラン・バルト『テクストの快楽』〔ほか〕

著者等紹介

鷲田清一[ワシダキヨカズ]
1949年京都生まれ。77年京都大学大学院文学研究科(哲学)博士課程修了。関西大学文学部哲学科教授等を経て、大阪大学総長に。『分散する理性』『モードの迷宮』により、89年サントリー学芸賞受賞、『「聴く」ことの力』により、2000年桑原武夫学芸賞受賞、04年紫綬褒章受章

永江朗[ナガエアキラ]
1958年北海道生まれ。法政大学文学部哲学科卒業。フリーライター。現在、早稲田大学文学学術院教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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i-miya

27
2012.08.28(つづき)鷲田清一+永江朗著。 2012.08.27 ◎ジャック・デリダ『声と現象』。 知覚はかつて、一度も存在しなかった。 そして、≪現前≫とは、ルプレザンタシオンのルプレザンタシオンであり、前者のルプレザンタシオンは、後者のルプレザンタシオンにおいて、自らを、自らの出生、もしくは、自らの死として欲するのである。 (1930-2004)   2012/08/28

i-miya

27
2012.08.24(つづき)鷲田清一+永江朗著。 2012.08.20 ◎フリードリッヒ・ヘーゲル。 ◎エマニュエル・レヴィナス。 1905-1995。 『全体性と無限』。 システムが崩壊するときに、どう生き延びるかということをレヴィナスは書いている。 汎用性に高い知識です。 レヴィナスは、同じ袋の中に、複数のレヴェルのことを入れている。 そのとき、そのときの自分の都合に合わせて、一番必要なものを引き出させる。   2012/08/24

cockroach's garten

24
入門とは書いてあるが、一から学ぶのには適さないと思う。どちらかというと、他の哲学入門の本で読んでみたが、よく解らなかったとか、哲学者の本を読んだ人への再認識するために再入門書として使えると思う。様々な言葉を選び抜き、それに独自の解釈をしていく二人の様は、まさしく哲学の学び方、生かし方を再確認できる。登場するのは有名どころの哲学者。私はキルケゴールの著作を読んだことがなかったので、日本で見られる彼の著作は殆ど彼のデンマーク語ではなくドイツ語に訳された再翻訳本であるのには驚いた。鷲田氏の選書コメントも良い。2017/05/29

i-miya

24
2012.08.21(つづき)鷲田清一+永江朗著。 2012.08.20 (ウィトゲンシュタイン、つづき) 話することが、不可能なこと、って、何なのか。 『論理哲学論考』の出だしの部分、「世界とは、実情であることがらのすべてである」 言葉で示すことのできない世界がある、ということを立証していく。 ウィトゲンシュタインは、このあと、これと、正反対の方向へ行く、生涯をかけて。 みんあが、つまらないことばかりを言っている、語りすぎている、腹が立つ、といいたかったのか。   2012/08/21

i-miya

23
2012.09.03(つづき)鷲田清一+永江朗著。 2012.08.28 (デリダ、つづき) クオリアの議論は、哲学としては、素朴である。 「私の宣言には、私の死が構造的に必然的である」直前の私と、今の私、私と言う言葉がなかったらワカラヘン。   ◎ルネ・デカルト『方法序説』。 良識(ボン・サンス)は、この世で最も公平に配分されているものである(ルネ・デカルト)。 1596-1650、フランス哲学者。 権威主義的なスコラ哲学の方法論を批判。   2012/09/03

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