ちくま文庫<br> 身近な雑草の愉快な生きかた

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ちくま文庫
身近な雑草の愉快な生きかた

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  • サイズ 文庫判/ページ数 259p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480428196
  • NDC分類 470
  • Cコード C0145

出版社内容情報

名もなき草たちの暮らしぶりと生き残り戦術を愛情とユーモアに満ちた視線で観察、紹介した植物エッセイ。繊細なイラストも魅力。

内容説明

「名もなき草」の姿を愛情とユーモアに満ちた視線で観察した植物エッセイ。本来か弱い生き物であるはずの雑草は、さまざまな工夫により逆境をプラスに転換して、したたかに生きのびてきた。彼らの個性的な暮らしぶりを知れば知るほど、その人間くさい仕振りに驚愕し、共感する。全50種の雑草に付けられた繊細なペン画イラストも魅力。

目次

スミレ―野に咲く花のシティライフ
オオイヌノフグリ―キリストの奇跡が結実した後は?
ハコベ―七草ハコベの七つの秘密
ホトケノザ―口から生まれた世渡り上手
スズメノテッポウ―異能集団は逆境に強い
カラスノエンドウ―ビジネスライクが引き起こしたしっぺ返し
スギナ―地獄の底からよみがえった雑草
ナズナ―だらだらと生き残れ
タンポポ―ついに勃発したしたクローン戦争
ハルシオン―移住者の数奇な運命〔ほか〕

著者等紹介

稲垣栄洋[イナガキヒデヒロ]
1968年静岡市生まれ。岡山大学大学院農学研究科修了。農学博士。専攻は雑草生態学。農林水産省を経て、現在静岡県農林技術研究所上席研究員、静岡大学客員教授

三上修[ミカミオサム]
1954年横浜市生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科卒業。自然科学全般のイラストを得意とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ふう

107
草が好きなはずなのに、この季節はせっせと庭の雑草を抜いています。「ごめんね。今度は野原に生えてね。」と言いながら抜いています。この本を読んだら、そのけなげさに、さらに申し訳ない気持ちになりそうです。 雑草は、生き残るために、想像もつかないくらいの強さや仕組みを身につけてきました。その仕組みを、人の生き方と重ねて擬人化し、楽しくわかりやすく表現しています。小さいがゆえに工夫にあふれた自然の力に感心することばかり。身勝手ですが、庭以外の場所では「ガンバレ!」と応援してしまいそうです。2015/06/29

chantal(シャンタール)

99
紹介されているのは本当によく見かける雑草。精緻なイラストのおかげで「あ、あの花ね」とすぐに思い浮かぶ。雑草たちの何と機能的で賢く、したたかな生き様!説明がわかりやすく、ユニークな文体に思わず声を上げて笑ってしまう。蜜を吸われてるうちに虫の背中に花粉を着けてしまう「バカ」と書いた紙を背中に貼る悪戯作戦とか、ゴルフ場で刈られる高さに合わせて成長するとか、原爆のため数十年は草が生えないと言われた広島で真っ先に生えたスギナとか。露草のオウンゴールは絶品!とても楽しい本!これからはつい下を向いて歩いてしまいそう。2020/03/23

へくとぱすかる

98
雑草は強いというイメージがある。植物としての生き方をさぐると、そのあまりの巧妙さに思わずうなってしまう。場合によっては、植物としての常識の逆をいったり、あれがだめなら次にはこれとか、競争に負けまいと、何とか子孫を増やしていくやり方には、感心するほかない。本当はそうじゃないと知っていても、この本のように擬人化して描き、植物が積極的に進化していったかのように書いてあると、すんなり理解できるし、生き物としての共感もわく。そして、かえって農業や園芸の対象にしている植物がひよわに感じられる。それも人間のせいですね。2021/12/05

seacalf

91
たとえどんなに良い植物図鑑であってもなかなか植物名が頭に定着しないのだが、忘れがたいエピソード付きだと俄然覚えが良くなるもの。けっこう専門的なことも書いてあるのに評判通り語り口が滅法上手くて面白い。イラクサの漢名は蕁麻疹の蕁麻、へそくりの語源となったカラスビシャク、カラスムギのひげ根の長さは東京〜大阪間にほぼ匹敵、東回りと西回り別々に進化して日本にきたイチビ、三角柱の茎を両端から引き裂くと蚊帳のように四角形になるカヤツリグサ、オナモミの二つの種子の秘密。身近な植物の脅威の生態と雑学の宝庫。記憶に残る良書。2022/09/19

やいっち

85
著者の本としては2冊目、関連の本としては、つい最近、多田 多恵子著の『したたかな植物たち 秋冬篇』を先月23日に読んだばかりである。吾輩は格別植物好きというわけではない。むしろ逆で、庭仕事で雑草に日々悩まされている。別に敵視するつもりもないが、なんとも思い通りにならない現実に、これはこれでとんでもない生き物の世界が身近に跋扈していると思い知っているがゆえの読書なのである。2022/08/05

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