ちくま文庫
アリとキリギリスの日本経済入門

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  • サイズ 文庫判/ページ数 256p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480426796
  • NDC分類 330.4
  • Cコード C0133

出版社内容情報

内容は後日登録

内容説明

イソップ寓話の「アリとキリギリス」は、働き者の「アリ」と享楽家の「キリギリス」を対比させて、倹約や勤労の美徳を説いた教訓譚として人口に膾炙している。しかしグローバリズムは、そうした「昨日の世界」を一変させてしまった。バブルから構造改革、社会保障、経済格差、金融危機などの重要な論点に沿って、連動して劇的に変化しつつある日本経済の過去・現在・未来を解き明かす。

目次

第1部 昆虫村の「失われた十年」(昆虫村のくらし―経済のしくみ;キリ太さん、土地を買う―バブルの形成と崩壊;コガネゴンさん、苦労する―銀行の貸し渋りと金融危機 ほか)
第2部 改革は実を結ぶか(アリズミ村長、改革に燃える―構造改革;カブトンさん、輸出でかせぐ(1)―外需に頼る経済
カブトンさん、輸出でかせぐ(2)―大企業と中小企業 ほか)
第3部 明るい未来を切り開く(コガネゴンさん、またまたあわてる―サブプライム問題;キリ太さん、地方の疲弊を憂う―地域格差の真因;アリ子さん、仕事にはげむ―なぜ成長が必要か ほか)

著者等紹介

土居丈朗[ドイタケロウ]
1970年奈良県生まれ。93年、大阪大学経済学部を卒業し、99年、東京大学大学院経済学研究科博士課程修了。東大社会科学研究所助手などを経て、慶應義塾大学経済学部教授。2007年、『地方債改革の経済学』(日本経済新聞出版社)で、日経・経済図書文化賞とサントリー学芸賞を受賞する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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月讀命

54
日本経済を「アリとキリギリス」という誰もが知っている絵本を種本にして、それを上手に演出させた『映画』である様に思われた。時代背景は1980年以降、場所は日本を昆虫村に喩え、主演俳優は、サラリーマンを「蟻」、バブルで足をすくわれた者を「螽斯」が演じ、企業経営者は「甲虫」、銀行員は「黄金虫」も皆いい味出している。バブル経済やその後に訪れる崩壊、銀行の貸し渋りや貸し剥がし、多大な公共投資とそれに伴う財政危機、リストラや就職難、格差社会の到来、昆虫村を取り巻く社会現象を、映画監督の土居丈朗氏は見事に演出している。2010/10/10

oyukichu

4
なぜデフレではなくインフレが推進されてるかわかった!2012/08/18

へべれけ軍曹

1
インフレとデフレ、為替、株の仕組みなど、何も知らない中高校生が経済の基本のキぐらいは学べる程度の内容。2018/01/29

Re born

1
土地の価値がが意味もなく上がるわけがないが、社会全体が上がると信じていた。好景気で土地が必要になり値上がりするのはわかるが、それ以上は価値として過剰である、バブルについての認識を深く知ることができた。2013/09/08

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