出版社内容情報
内容は後日登録
内容説明
中学時代、ファミコンではなくセガやMSXパソコンを持っていたというちょっと変わったゲーム少年だった著者が、自らのゲーム歴を振り返りつつ、独特の視点でゲームを愛でまくったエッセイ集。ゲームデザインのこと、ユーザーとメーカーのこと、ゲーム作家の戦略等々、ゲームをめぐって交錯するさまざまな思いを独特の筆致で活写。文庫化にあたり大幅増補。図版多数。
目次
「思い出のファミコン」といわれて
ジュ・ゲーム・モア・ノン・プリュ
俺が本当のゲーム脳
となりのゲーム日記
「ブルボン小林の末端通信」ボツ原稿
「ブルボン小林のヘボヘボ道場」より
ぐっとくる「ゲームの」題名
その他お蔵出し
ボンコバソフト総カタログ06~09
ソムリエ日記
著者等紹介
ブルボン小林[ブルボンコバヤシ]
1972年生まれ。おもにゲームとマンガをテーマとするコラムニスト。「週刊ファミ通」で「ゲームホニャララ」を「週刊文春」で「マンガホニャララ」を連載(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナハチガル
16
素材と視点や洞察、論理展開がバッチリ好みで、ジョークも面白いのだが、ずらし方とのりツッコミのスタイルがちょっと古いこの感じ、執筆時期が2000年代のものもあるから仕方ないが、80年代の黎明期からゲームに親しんで、ドリフや欽ちゃんやひょうきん族やダウンタウンやナンシー関を通過して(知らないけど)、でも今世紀のゲームにはもうひとつハマりきれない、垢抜けない同世代のライトなオタクのこの似たような感じに共感を覚えつつもこっ恥ずかしくもあり、若い人には受けなさそうかな感じがまた逆にいいのである。A+。2023/05/23
まみ
14
ブルボン小林(=長島有)のゲームコラム集。ゲームの楽しさを知らない者(とくに女子)に未知の良さを啓蒙するものでありたい、とのコンセプトらしいがどうなんだろう。私は懐かしいゲームへの共感とボンコバ氏の新しい視線への驚嘆とともに読みました。熱く語るというよりはどこか冷めた感じなのが良い。グラディウスのモアイの話、シャイニング・フォースのケンタウロスへの接し方をどうするかの妄想に笑った。そして「ファミコンが売れる前はトランプ売ってた」(ディスクシステム起動音にどこかの子供がつけた歌詞)、これはなかなか強烈。2012/08/08
緋莢
13
ブルボン小林は、作家・長嶋有の、漫画・ゲーム批評用の名義です。2005年に刊行された単行本は読んだはずですが、4年後の2009年に刊行されたこの文庫版は収録されているものが大幅に増えています。なので、単行本読んだ人でも改めて楽しめると思います。初っ端収録の<「思い出のファミコン」といわれて>で<(任天堂の)『4人打ち麻雀』のタイトル画面の「人」の字がお〇ん〇ん(原文は伏字なしです)にしか見えないんですね。これは一度〇ん〇んだと気付くと、もうそれ以外のものにはみえない。> とあり(続く2019/08/11
アキ・ラメーテ@家捨亭半為飯
12
今読むと少し古く感じる文体もあるけど、目の付け所が他の人とは違う。紹介しているゲームでやったことあるの全く無いけど面白い。2022/01/11
ああああ
10
再読。いいぞいいぞ、やっぱりゲームって面白いよね。「水戸黄門」の無理のある合成音とか、魑魅魍魎が跋扈するダンジョンの奥で飲むパインジュースとか、そういう印象ばかり覚えてる。その演出が、現実のデフォルメの仕方が、ゲームの楽しさの一部だよね。2016/04/16