• ポイントキャンペーン

ちくま文庫
鏡花百物語集―文豪怪談傑作選・特別篇

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 文庫判/ページ数 378p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480426185
  • NDC分類 147
  • Cコード C0193

内容説明

大正年間、名だたる文人墨客名優たちを集めて幾度も催された百物語怪談会。座の中心には「お化けの隊長」泉鏡花がおり、喜多村緑郎、平山蘆江がいた。ときに柳田國男や芥川龍之介らも加わる座談の模様は、盛夏の風物詩として新聞雑誌で詳報された。史上初復刻となる記事多数と、そこから生まれた小説・随筆作品を併せ収め、怪談黄金時代の活況を文士の肉声でふりかえる怪奇座談アンソロジー。

目次

怪談精霊祭
恋物語(抄)
浮舟(泉鏡花)
怪談の会と人
向島の怪談祭
友人一家の死(松崎天民)
怪談会点景
怪談聞書
露萩(泉鏡花)
怪談(平山蘆江)
怪談会
幽霊と怪談の座談会

著者等紹介

東雅夫[ヒガシマサオ]
1958年神奈川県生まれ。アンソロジスト、文芸評論家。元「幻想文学」編集長、現「幽」編集長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

43
このシリーズでは鏡花の作品集はすでに出ており、今回は主に鏡花が出席した怪談会とその話を物語にして収めています。また、芥川龍之介が参加した怪談会、柳田國男が参加した怪談会などの話を読んでいると結構楽しくなります。このようなアンソロジーは本当に珍しいと思うし、また貴重でもあるのではないでしょうか。2015/03/12

藤月はな(灯れ松明の火)

34
オバケの隊長とも称されていた泉鏡花が参加した怪談会の記録とその話を彼なりに物語にした作品の集成。屏風覗きなどのオバケ話もあれば幽霊話も有りの楽しい怪談集です。特に泉鏡花が絶賛した喜多村緑郎の伊勢での話の海へずんずん、向かう江戸褄着物の女の描写はこちらも艶やかに目の前に浮かぶほど。芥川龍之介が主にドッペルゲンガーの話をしていますが、彼の自殺前の私小説とも言える晩年の作品でその現象が取り上げられている附合を思うと背筋が薄ら寒くなるものがあります。泉鏡花作品で御馴染みの小村雪岱の絵も収録されているのが嬉しいです2013/04/02

まさ

22
泉鏡花の作品集と思って手にしたのだけど、ちょっと勘違い。鏡花が参加した怪談会を中心とした作品群でした。この怪談会がまた興味深い。芥川龍之介や柳田國男らの発言、もちろん鏡花の言葉も含め、その話中に紛れ込ませていただいたような感じを受けました。2020/02/15

澤水月

21
関東大震災怪談を芥川ら文人と語らい「わー!」と立ち上がり走り回りたく。被災何と半年! 他にも日露従軍怪談…演習を仮病でサボってる間に「同じく病気でない病人達」(たくさん仮病!)とお化け見物とか! 第二次よりはカリカリ感少ないのか?が死地に向かう古参のいじめも。でも兵隊話が妙に呑気だ。長谷川時雨直縁の人の死に纏わる話に大笑いとか全体に不謹慎…いや今が窮屈なのか、割といつの時代も怪奇者は同じ考えなんだなぁ。鏡花生地金沢に持ち込みつつ1点失敗は本人筆が少ない(続2015/09/28

かおりんご

20
ホラー。泉鏡花が参加した、怪談会の模様が文章に起こされている。芥川や柳田國男も参加しており、めちゃくちゃ豪華で羨ましい。2021/09/14

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/479494
  • ご注意事項