ちくま文庫
もっと、「半七」!―半七捕物帳傑作選〈2〉

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  • サイズ 文庫判/ページ数 470p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480425973
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0193

内容説明

一見さんも常連さんも楽しめる、「半七捕物帳」の傑作選!後篇も名作ぞろいで、解説対談にもますます熱が入ります。宮部みゆきに、こんな悪者を書いてみたいと言わしめた罪人もついに登場。

著者等紹介

岡本綺堂[オカモトキドウ]
1872~1939年、東京芝高輪生まれ。新聞記者を経て、劇作家、小説家、劇評家。新歌舞伎運動の代表的作家として活躍

北村薫[キタムラカオル]
1949年、埼玉生まれ。作家。89年、「空飛ぶ馬」でデビュー

宮部みゆき[ミヤベミユキ]
1960年、東京生まれ、作家。87年、「我らが隣人の犯罪」でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おか

55
「読んで、半七」の続編。やはり 半七老人の語り口で書かれているので 読みやすい。そして 色んな作品を読むにつけ 岡本綺堂が後世に残した功績は大きいと思う。 そして やはり 宮部さんと北村さんの解説対談 これが良い!!!2019/08/10

あきあかね

19
 海坊主、小女郎狐、一つ目小僧、むらさき鯉、歩兵の髪切りー江戸も終わろうとする時期に起こる摩訶不思議な事件の数々。怪談調の出来事を合理的に推理する謎解きは鮮やかである。 合理的な説明の一方で、『海坊主』の話の中で颱風が来ると予見した男のように、一定の説明はなされるものの、残渣のごとく謎は残る。半七捕物帳は江戸の時代を、明治の半七老人が振り返って語る形式だが、まだその頃は合理主義が完全には浸透しておらず、怪談やあやかしなどが人びとの意識の底に確かに存在していたのかもしれない。⇒2022/07/05

ぶんぶん

18
宮部みゆき選の「半七捕物帖」を読んで、本棚にある傑作選を引っ張り出してきた。 これは、北村薫・宮部みゆき共選の半七物。 流石に面白い、選者が良いとこれだけの物が集まるかと思う。 「小女郎狐」他、11編が入っている、再読だが良いチョイスだと思う。 岡本綺堂づいて、図書館で「三浦老人昔話」「青蛙堂鬼談」「近代異妖篇」を借りて来た、これも面白そう。2021/08/04

緋莢

18
シリーズ2冊目(あらすじには後篇とありますが)。こちらには十一篇が収録されています。一番最初の「小女郎狐」、これは事件の原因も、犯人がした事も十分に現代でもありえるものだな~と思いました。前巻に収録されていた「津の国屋」同様、そのままでは無理(特にラスト。この裁きをそのままで使うのは難しいと思う)ですが、少し変えれば、現代の短編小説でも有な設定だと思いました。この巻にも巻末に 北村薫と宮部みゆきの対談解説が収録されています。前巻同様、あまり楽しめたとはいえませんでした。2018/10/03

ぶんぶん

13
半七捕物帖の傑作選の第二弾。 数ある中から11編の作品を、北村薫と宮部みゆきが選ぶ。 やはり良い、半七の名推理が江戸情緒の中に浮かび上がって来る。 いろいろな話があるが「かむろ蛇」が悲しくて怖い。 巻末の北村、宮部氏の解説対談がめっぽう面白い。 しかし、半七老人の話は引き込まれる話し方だなぁ、江戸の表情と四季か目の当たりに見えるようだ。 半七捕物帖、じっくり読んでみようかな…2015/06/22

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