ちくま文庫<br> それからの海舟

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ちくま文庫
それからの海舟

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  • サイズ 文庫判/ページ数 375p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480424433
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0123

内容説明

幕末の動乱期の中、幕臣の中心として江戸城無血開城という大仕事を成し遂げた後の人生を勝海舟はどう生きたのか。新旧相撃つ中で旧幕臣たちの生計をたてる道を探り、福沢諭吉らの批判を受けながらも明治政府の内部に入り、旧幕府勢力の代弁者としての発言力を確保して徳川慶喜と明治天皇の会見を実現。また一方では逆賊とされた盟友西郷隆盛の名誉回復に尽力した海舟の後半生に光を当てた名評伝。

目次

「本所の勝麟」ぶらぶら記
苦心惨憺の“その日”まで
「虎穴に入らずんば」の横浜行
空しくなった最後の大芝居
静岡‐東京行ったり来たり
ふたたび西郷どんとともに
政府高官はもう真ッ平
「薩摩軍が勝つよ」
逆賊の汚名返上のため
野に吼える「氷川の隠居」
「文学は大嫌いだよ」
「我が行蔵」と「痩我慢」
誰が知る「あひるの水かき」
洗足池の墓詣で

著者等紹介

半藤一利[ハンドウカズトシ]
1930年、東京生まれ。53年、東京大学文学部卒業後、文藝春秋社入社。「週刊文春」「文藝春秋」編集長、専務取締役などを経て現在、作家。『漱石先生ぞな、もし』(新田次郎文学賞受賞)、『ノモンハンの夏』(山本七平賞受賞)、『昭和史』(毎日出版文化賞特別賞受賞)など著書多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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つーこ

29
歴史小説かと思ったら、エッセイなんですねー。でもそれからの海舟のこと、私全然知らなかったのでとても面白かった。新撰組好きなので、彼らのいない明治政府に興味が持てずここまできたけど、新政府も色々とゴタゴタあったんですね。そして東京の人は薩長嫌いって!いつまで引きずってんだよ!と思うけど、確か司馬遼太郎は家康嫌いでしたもんね〜。やはり生まれ育ったお国柄が出るんでしょうかね。2018/08/06

うえぽん

27
元文藝春秋編集長で歴史関係の著作が多い著者による勝海舟・西郷隆盛会談後の勝っつぁん伝。数週連続の勝海舟特集の番組を観ているような見事な筆致と編集。勝海舟から見た明治時代の歴史書とも言えるが、半藤さんが見た勝の哲学とは、旧幕臣とか薩長とかの枠を超えて「公」のためにやらなければいけないことをやる、これに尽きると言う。結果的に高官に上り詰めるが、私心、権力欲がなく、必敗を期して江戸城を明け渡し、徳川の反乱を抑え、最後は慶喜の汚名を雪いだ人生。中には文学は大嫌いと言いつつ、壮大な句を詠み楽しんだ様子も伝わる佳作。2023/11/04

まさにい

27
小学校の頃、NHKの大河ドラマで子母沢寛 原作の『海舟』を見て以来、勝海舟のフアンです。僕も江戸っ子なので、どうしても贔屓にしてしまいます。実は小学生の時、東京の偉人は?という問いに、勝海舟しか思い浮かばなかったのです。ちなみにその問いを発した先生は薩摩(鹿児島)出身。大体偉人は東京以外に多いのですね。江戸っ子として胸を張ってこの人がいるという人は勝ちゃんぐらいなのですよ。しかも坂本竜馬の師匠筋だし、よくよく考えてみると、明治維新は勝ちゃんの策略のように思えてくるのですね。これは江戸っ子勝ちゃんの本です。2016/09/11

糜竺(びじく)

27
私自身、一番好きな歴史上の人物は勝海舟なんですが、幕末期に彼が江戸城無血開城に導くまでは有名なんですが、それ以降に非常に興味があり、購入しました!現在、静岡県に茶畑が沢山あるのも、旧幕臣達の不満を抑え、仕事を与え食わせる為に開墾させたからだとか、当時、好戦ムードの日本において、海舟は日清戦争に反対で、侵略するより、貿易で日本を富ますべきだ(今の日本みたい!)と述べたり、徳川慶喜と明治天皇の会見を実現させたり、逆賊扱いだった西郷隆盛の名誉回復に奔走したりと、ホントかっこいい。勉強になったし、面白かったです!2013/08/17

tsu55

25
僕は半藤さんと同じ墨田区の出身なので、海舟贔屓なのだけれど、半藤さんの海舟愛が強すぎる書きぶりには、すこし引いた。 勝海舟には『瘦せ我慢の書』のような批判もあるが、江戸から明治への移行を平和裏に行うことにより列強の干渉を防ぎ、また主家である徳川家の名誉も回復するというのは、並大抵の人間にできることではない。まぁ、この本の勝海舟も、『痩せ我慢の書』の勝海舟も同じ人間に対するふたつの見方。見方が変われば評価も変わる。人を見定めるのは難しい。2023/04/10

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