ちくま文庫<br> 文学賞メッタ斬り!

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ちくま文庫
文学賞メッタ斬り!

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  • サイズ 文庫判/ページ数 398p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480424136
  • NDC分類 910.26
  • Cコード C0190

内容説明

文学賞って何?文学賞をとると本は売れるのか?文学賞とれば一人前か??どの賞をとると偉いのか?芥川賞や直木賞からメフィスト賞や星雲賞、さらに地方の文学賞(坊っちゃん文学賞やらいらっく文学賞など…)に至るまで、有名無名含め50を超える国内小説の賞について、稀代の読書家二人が徹底討論。小説好きの読者にはたまらない、文学賞ガイド。

目次

純文学新人賞の最高峰は、本当に芥川賞なのか?
エンターテインメント対決!直木賞vs山本賞
文芸誌主催の新人賞、えらいのはどれ?
選考委員と選評を斬る!
傾向と対策の砦、江戸川乱歩賞
ミステリ系老舗新人賞はどうなっている?
ホラー小説大賞とホラサスの底力
注目度No.1メフィスト賞から“ファウスト”へ
続々登場!新興エンターテインメント新人賞の勝ち組は?
世界文学に最も近い?ファンタジーノベル大賞
ようやく夜が明けてきた?SFの賞事情
ベテラン作家対象の文学賞の違いって何?
新文学賞の提案、地方賞で文学賞甲子園!
第百三十回芥川賞・直木賞受賞結果を緊急対談

著者等紹介

大森望[オオモリノゾミ]
1961年高知県生まれ。翻訳家、評論家

豊崎由美[トヨザキユミ]
1961年愛知県生まれ。ライター、書評家。文芸のみならず、演劇、競馬、スポーツ、テレビドラマなどエンターテインメント全般に関心を示し、執筆活動範囲は極めて広い(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

へくとぱすかる

74
爆笑できる文学賞関係の本なんてそうそうありませんよ。本書はありとあらゆる文学賞の内幕から歴史まで、「傾向と対策」とは一線を画しながらも実はしっかりとした「文学賞とは何か」について追求した本と言えるでしょう。二人の対談そのものが絶妙であることは言うまでもありません。例の大家ですら「ちゃん」付けなんですから。もちろん労作であることは巻末解説を待たずにわかります。2014/05/15

眠る山猫屋

49
山猫屋が心酔する書評家・豊﨑由美さんの罵詈雑言が素敵過ぎる文学賞論。相方の大森望さんの博識と相まって面白過ぎる!文学賞の多種多様さ、歴史、裏側事情などなど知らなかったことだらけ。前半の審査員事情は実名で斬りまくり、大御所連中、特にジュンちゃん(渡辺淳一)やテルちゃん(宮本輝)、元都知事などの横暴さ残念さなどが明かされていて、ここまで書いちゃって大丈夫かと・・・(笑)角川春樹さんの偉大さ(?)やラノベ事情も奥深い。続けて読みたいな!2018/06/25

ばりぼー

49
膨大な読書量に裏打ちされた、確かな書評家の発言なので、実に説得力があります。直木賞については、該当作なしがあったかと思うと、同時受賞があったり、候補作の顔ぶれを見ると選考結果に全然納得がいかなかったのですが、これを読んで疑問が氷解しました。選考委員に問題があったという単純なことだったのですね。文壇の大御所のテルちゃんとかジュンちゃん、ヒロちゃんのことをこんなに遠慮なく「老害」と叩いてしまって大丈夫なんでしょうか?お涙頂戴のあざとい小説に対して、「狙った演歌ポップス」というネーミングにナイスです。2013/11/01

kana

31
おもしろくっておもしろくってページをめくる手が止まりませんでした。選評ってこんなにへんてこなんだーとか、谷崎潤一郎賞ってすごいんだ!とか、SF作家って苦労してるんだーとかいろいろトリビア的知識が増える。豊崎社長のあの毒のきいたつっこみは癖になるし、大森氏の博学ぶりには何度も感心させらる。そして何よりお二方の本へのなみなみならぬ愛に共感し、どこまでもついていきたいと、思うのでした。2011/01/08

佐島楓

26
新人賞を受賞した作家が、本が売れず別の新人賞に再応募するという現実にちょっとがっくり来た。けど簡単にはめげませんよ!2011/09/12

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