ちくま文庫
挑発する知―愛国とナショナリズムを問う

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  • サイズ 文庫判/ページ数 341p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784480423870
  • NDC分類 304
  • Cコード C0195

内容説明

愛国心とは何か、大国アメリカをどう考えるか、右翼とは何か、左翼とは何か、丸山眞男をどう評価するか、アジア主義の可能性とは何か、そもそも国家とは何か、知識人の役割とは何か…。アクティブな言論活動でも知られる社会学者と政治学者の2人が、揺れ動く現代日本の重要問題を取り上げ、徹底討論。安倍内閣以後を主題とする07年の対談「日本・アメリカ・アジアを問う」を新たに収録する。

目次

1 戦争と暴力
2 非暴力の社会はありえるのか
3 右翼と左翼
4 国家を考える
5 丸山眞男からアジア主義へ
6 メディアと正義
7 知識人を考える
8 日本・アメリカ・アジアを問う

著者等紹介

姜尚中[カンサンジュン]
1950年生まれ。早稲田大学大学院博士課程修了。東京大学情報学環教授。政治学・政治思想史を専攻

宮台真司[ミヤダイシンジ]
1959年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。社会システム理論を専攻。社会学博士。首都大学東京都市教養学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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sabosashi

7
十年以上も前の対談なのにいま現在においても(つまり北東アジアの危機のとき)かなりリアルな話の展開を試みていることに驚く。基本的にはたいして変わっていないということだろうか。しかしながらわたし個人としては、かつての北方脅威論、つまり北海道に旧ソ連が攻めてくるという、いまから考えるとただただ荒唐無稽な話も、ちょっと時間をずらすだけで呆れた話になりさがる。ことほどさように、時代をさぐるのはむずかしい。宮台はたしかに頭がきれるが、社会システム論という上から見下ろすディシプリンに拠っているので、あまり信用したくない2017/04/29

くらひで

5
姜尚中と宮台真司という二人の論客の対談集。政治思想・政治学と社会システム理論という微妙に異なる専門分野で、メスメディアでも登場する二人だけあって、専門知識と大衆との間の媒介役「ミドルマン」としての役割を実践している。右翼・左翼、ネオコン・ネオリベ、護憲・改憲など、一見ねじれてわかりづらい昨今の政治思想もマトリックスを使いながら分析。政治家・知識人・大衆・メディアとも現代日本の体たらくさは、10年以上も前に議論された本書の危機感を昇華したのか疑問としか言い様がない。2015/07/03

ペールエール

4
タイトルがズルい笑 まぁでも内容も面白かった。 現代思想や社会学的な観点と絡めて、政治、外交、国の在り方等について言及していく。 ネオコンとか、ネオリベとか、きわどく微妙な表現が多かったので定義ミスするとややこしくなりそう。 そもそも保守とは・・・。そんな根本的な思想関連問題を考えさせてくれる1冊でした。 2013/02/26

yori

4
★★★★☆ 社会学者二人の対談だけあって、結構難しかったぞ。。そもそも言葉の意味が分からないというのも多々あった。が、最近一般向けに噛み砕き過ぎている本も多いと思うので、一般人のレベルを上げるという意味でも、この位のレベルの対談内容が良いかもしれない。10年前位に書かれたものだけど、選挙を控えた今、かなり読む価値があった。愛国と、ナショナリズム。極右の人達がまた出てきたので考える必要がある。そういう人達が支持される時代はどういう事が原因になっているのか?客観的に知る必要があると思う。2012/12/11

k.m.joe

3
国民が自立しないと国家は自立しない。自立した国民が国家を「操縦」する必要がある。しかし、必要な情報の送り手であるマスメディアはジャーナリスト機関というより大企業。日本が目指すべきはEUをモデルとしたアジア・コミュニティーの中で主要な地位を占めること。そのためには盲目的対米従属は不可。ふう~色々考えちゃいました^^2009/06/24

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