内容説明
国語は修身ではない。他人の気持ちを理解する読解力、自分の気持ちを伝える表現力、そうしたコミュニケーションツールとしての日本語力=情報編集力を鍛えるのが、国語の役割だ。本書は藤原和博の、そんな信念のもとに作られた実践的教科書。日本語使いの達人、重松清の現代小説指南と橋本治の古典読解で、国語力をアップ。
目次
第1章 重松清の『ワニとハブとひょうたん池』で、「表現法」をトレーニングする(自己紹介はドラマチックに;他人の気持ちを知る;比喩を使いこなす ほか)
第2章 重松清の『エイジ』で、「思考法」とトレーニングする(ものごとを立体的に組み立てる;“世間”に惑わされない;人間関係を図で表す ほか)
第3章 古典講座 日本語の文章はこうして生まれた!(男の文章と女の文章;「ひらがな」と「カタカナ」;「ふつうの日本語の文章」が登場する鎌倉時代は、日本文化の大転換期 ほか)
第4章 コミュニケーションの「わからなさ」について(乗り換え案内)
著者等紹介
藤原和博[フジハラカズヒロ]
1955年生まれ。杉並区立和田中学校校長。東京都で民間人初の公立中学校長
重松清[シゲマツキヨシ]
1963年生まれ。99年『ナイフ』で坪田譲治文学賞、『エイジ』で山本周五郎賞、01年『ビタミンF』で直木賞を受賞
橋本治[ハシモトオサム]
1948年生まれ。77年『桃尻娘』で講談社小説現代新人賞佳作。以後、小説、評論、エッセイ、古典現代語訳などで活躍。05年『蝶のゆくえ』で柴田錬三郎賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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