内容説明
職場でもプライベートでも、毎日のようにコメントをすることが求められている。そんな時、切れ味がよく、自分のオリジナリティのある一言を言えるかどうかで、「おもしろい人」「できる人」だ、という評価が決まってしまうのである。この本では、優れたコメントの例を挙げ、どこがどう優れているのかを、クイズ形式で納得していくことができる。そうすることで、そのコツをつかみ、「コメント力」を意識化して磨いていくことができるのである。文庫版のための長いエピローグを付す。
目次
第1章 「コメント力」とは何か?(コメントとは何か;優れたコメントとは ほか)
第2章 「コメント力」トレーニング集(攻撃されたときにかわす;人をなぐさめるとき ほか)
第3章 優れた「コメント力」(人をほめるコメント;味に関するコメント)
第4章 独創的な「コメント力」(『エースをねらえ!』に見るはげましのコメント;「なのだ力」で展開する“バカボンパパ”の「コメント力」 ほか)
著者等紹介
齋藤孝[サイトウタカシ]
1960年、静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。明治大学文学部教授。専攻は教育学、身体論、コミュニケーション技法。『声に出して読みたい日本語』(草思社・毎日出版文化賞特別賞受賞)が話題を呼ぶ。NHK教育テレビ「にほんごであそぼ」の企画・監修(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
風竜胆
11
本書を参考に「コメント力」を鍛えたいものだ。 2013/06/04
pollack
9
仕事にせよ遊びにせよ、ぐっと引き付けられる一言を抜群のタイミングと瞬発力で発せられる人というのは、一緒にいると楽しくて刺激になり、自分に活力がみなぎることが多いように思います。しかしいざ自分が発言する立場になると非常に難しい。アタマの悪さとセンスの無さを呪ったりするのですが、本書にはこのコメント力のコツや鍛え方が説かれています。分かりやすい書籍を量産する著者もコメントには苦労することがあると知って、ちょっと安堵。しかし本書の感想執筆はいつもより変に意識してしまう気がするのは副作用なのでしょうか?2016/12/26
hanagon44
9
現代社会を生き抜くために必要な3つの力の一つ「コメント力」。ちょっとした立ち話から,話し合いや会議などにいたるまで,確かに気の利いた言葉を適切に言えたら,コミュニケーションが楽になるし,有意義になると思い至る。『「コメント力」は気づきが最大のアピールポイントである。気づきのないコメントはただの感想を述べているにすぎない』という一文。「大人のための書く全技術」で書かれていた『読ませる文章とは…書かれたことに、”発見”や”新たな視点”が含まれている文章です。』とつながる。日々意識したいと思う。2016/06/28
Taka
9
できる人は上手なコメントができるんだなと感心させられた。過去の著名人のコメントを引用し解説を加えていたが、ちょっと自分にはレベルが高すぎてすぐに応用できなそうだった…。普段から本や映画やテレビでもコメントが求められているという気持ちを持って訓練したい。「他の人が言わなそうなことを言って、しかも的を外さない」ようなコメントできるようになりたいな。2015/09/06
Emperor
7
第二章の「トレーニング集」がすこぶるおもしろい。軽い穴埋めの問題演習みたいな感じ。鋭い一言をとっさに言えるようになりたい(笑)2016/05/26